こだわりワイン
ワインのうんちくからワインにあう料理まで。ワインの魅力を紹介します。

ぶどう品種によるワインの味の特徴(赤ワインのぶどう品種)

2010/04/17

赤ワインはどんなぶどうから造られているの?
ワインを造るためのぶどうは、私たちが普段食べているぶどうとは違って、そのまま食べてもあまりおいしいものではありません。赤ワインはどんなぶどうから造られているのでしょうか?フランスの赤ワインに使われているぶどうを例にあげて説明してみましょう。まず、代表的なぶどう品種として、ボルドー左岸地区メドックの上質の赤ワインには欠かせない「カベルネ・ソーヴィニヨン」があげられます。

カベルネ・ソーヴィニヨンは、タンニンが豊富で、熟成が若い段階ではタンニン特有の渋みが強くでる特徴がありますが、熟成を重ねていくことで、まろやかな味わいになり、熟成度合いに応じて、いろいろな味が楽しめるぶどう品種です。また、ブルゴーニュの赤ワインの原料である「ピノ・ノワール」も有名なぶどう品種で、渋みが少なく、果実味にあふれたフルーティーな香りの漂うワインを造りだします。ピノ・ノワールで造られるワインは、きれいなルビーのような色が特徴で、熟成が若ければ若いほど、透明感があります。また、ボルドー左岸地区サンテミリオンやポムロールの赤ワインに使われる「メルロー」は、カベルネ・ソーヴィニヨンに比べるとタンニンが弱く、マイルドで深い味わいのワインを造り出すぶどう品種です。

メドックなどのワインで、カベルネ・ソーヴィニヨンと配合されるほか、ロワール産のワインに使われる「カベルネ・フラン」は、比較的熟成が早く、タンニンも少なめの飲みやすいワインを造り出すぶどう品種です。そして、「ガメイ」は、日本でもっとも有名なワインのひとつでもあるボジョレー・ヌーボーを造り出すぶどう品種で、軽やかでフレッシュな味わいが特徴的です。

そのほか、グルナッシュ、シラーをはじめ、ワイン用のぶどう品種にはたくさんの種類があります。ぶどうは土壌や気候が合えばいろいろな国で栽培することができますから、たとえば、ピノ・ノワールはオールトラリアやアメリカをはじめ、ドイツやスイスなど、いろいろな国で栽培され、それぞれ特徴のあるワインを造り出しています。

ワインがよくわからないという人も、ぶどう品種の特徴を知っていれば、自分の好みに近いワインや飲みたいワインを探す手がかりになりますから、ぜひ代表的な品種だけでも覚えてみませんか?

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ライタープロフィール

甘露さん/女性/年齢:40代/東京在住、アラフォー世代に突入し、肩の力がやっと抜け、気分的には一番のんびりと毎日を過ごしています。おいしいものが大好きで、料理の腕を上げたいと日々研究中です。散歩やホームシアターで映画を観ることで、日々のストレスを解消しています。