こだわりワイン
ワインのうんちくからワインにあう料理まで。ワインの魅力を紹介します。

ヴィンテージ(収穫年)による味の違いについて

2010/04/17

ワイン

1990と書かれてある数字がヴィンテージです

同じワインなのに味が違うのはどうして?
前に飲んでおいしかったワインやお気に入りのワインが、おいしくないとがっかりしたことや、前はそれほどおいしいと思わなかったワインが、おいしいと感じたことはありませんか?

体調や好みの変化によって、味が違うと感じることもありますが、ワインの味が違う大きな理由のひとつとして、ヴィンテージの違いがあげられます。

ヴィンテージとは、ワインの原料となるぶどうが収穫された年のことで、ワインのエチケットに書かれている1990や、2008などの数字がヴィンテージです。

農作物の味や収穫量などは、日照時間や気温、雨量などの天候に左右されますから、たとえば、みかんも甘みが強い年や酸味が強い年があります。

今年のお米はおいしいとか、今年の桃は去年より甘みが足りないとか、そういう風に感じながら何かを食べたという経験は、きっと誰もがあるのではないでしょうか。ぶどうもほかの農作物と同じように、天候によって、いわゆる出来のいい年と悪い年がありますから、たとえば、ほかの年に比べて、酸味が強いとか、糖度が高いとか、いろいろな特徴があらわれることになります。

ワインの味は、原料となるぶどうの味の影響を大きく受けますから、収穫された年であるヴィンテージによって味が違うということになります。 ヴィンテージによってワインの味が違うのは、考え方次第では、なかなかおもしろいもので、自分の好みを知ることができるいい機会でもあります。

ワインのテイスティングのひとつに、「垂直」と呼ばれるものがありますが、これはヴィンテージの違う同じワインを何種類か同時に飲むというもので、ヴィンテージごとのワインの味わいを楽しめることから、とても人気のある飲み方のひとつです

また、ワインの中には、ノン・ヴィンテージと呼ばれるヴィンテージが記載されていないものもありますが、そのようなワインは、比較的いつ飲んでも味がほとんど変わらないものが多いようです。 それは、ワインを醸造するときに、味を一定に保つように何種類かのヴィンテージのぶどうを調合しているからといわれています。

そのようなワインは比較的値段も手ごろなものが多いので、自分好みのノン・ヴィンテージのワインをいくつか見つけておくと、いつでも気に入った味のワインが飲めるのでおすすめです。

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ライタープロフィール

甘露さん/女性/年齢:40代/東京在住、アラフォー世代に突入し、肩の力がやっと抜け、気分的には一番のんびりと毎日を過ごしています。おいしいものが大好きで、料理の腕を上げたいと日々研究中です。散歩やホームシアターで映画を観ることで、日々のストレスを解消しています。