中国で教えられたこと
中国滞在(7年)のヤンヤンさんが中国で教えられたことを紹介します。

中国では、どこへ行ってもお年寄りの輪があります

2015/03/11

中国では、朝、昼そして、夏になると夜も、公園へ行くと人がいっぱいです。朝や昼はもちろんお年寄りがいっぱいなのです。

朝は、あちらこちらで太極拳をしています。日本でいうとラジオ体操をしている感じです。また、早朝市場へ買い物へ行く人も多いです。市場ではもちろん黙って買い物することはありません。「これいくら?」「今日はどれが安い?」「最近○○高いね〜」などとお店の人と会話しながら買い物しています。

また、朝早くスーパーへ行くお年寄りも多いです。ですから、朝早くスーパーへ行くとレジはお年寄りでいっぱいです。レジで並んでいるときにも、会話が始まります。

日中になると、公園などのあちらこちらに輪ができていて中国将棋やトランプをしています。もちろん中国将棋をしているのは2人ですが、周りには人だかりが出来ていて思い思いに口を出しているようです。突然その輪の中に飛び込んでも、おそらくだれも気にもとめないでしょう。

また、孫を連れて遊びに来ている人もいます。孫を連れた人は連れてきた人同志でしゃべっています。私も、ベンチに座っているひとに突然話しかけたとしても、みんなそれほど不思議な顔をせずおしゃべりしてくれます。

また、ある輪ではみんなで歌を歌っています。たくさん人がいるので、少々大きな声で歌っても迷惑にはなりません。

夜になると、社交ダンスがはじまります。特に夏になると、公園やビルの広場、スーパーの前の広場など少しの空間があると、音楽が鳴り響きダンスが始まります。みんなとても楽しそうです。ダンスをしない人も、涼みに外にでてきています。

ですから、退職したお年寄りもちょっと公園へ行けば、たくさん人がいます。そこで気が合う人も探せるでしょう。孤独にならずにすみます。こうした、コミュニティは中国独特ですね。

日本では、週に1回、2回ケアセンターなどで、集まって遊んだりしています。でも中国では、お年寄りも毎日を楽しんでいて、活気を感じます。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。