中国で教えられたこと
中国滞在(7年)のヤンヤンさんが中国で教えられたことを紹介します。

心が広いのか、誰でもすぐに受け入れ、会話が始まります

2015/02/20

買い物をしてレジに並んでいると、突然後ろの人に話しかけられることがあります。「これいくら?」「これ、どうやって食べるの?」。特にわたしは日本の食品も買うため、中国人にとっては珍しいものもあるようです。そして、一般の会話がはじまるのです。中国人同士でも、こうして世間話が始まる光景をよく見ます。

またそれはスーパーのレジに限ったことではありません。バスに乗っていても、やはり同じように「このトイレットペーパー、今日特価なのか?」とか「どこで買ったの?」と突然隣の人に聞きだすのです。隣の人も別に怪しがることなく、「○○円だったのよ、いつもは△△円なのに安かったわよ」と言って、会話が始まるのです。そして話題はドンドンふくらみます。

もちろん、そういった会話は年齢がいけばいくほど、よく聞かれます。でも、主婦であればこういった会話はしているようです。バスの中ではこういった会話が広がり、見知らぬ者同志何人かで話が弾むこともあります。

こういった光景をみていると、中国の人は元気だなと感じます。日常生活を楽しんでいるように感じます。また、たとえお年寄りが家で一人で暮らしていても、日本ほど孤独を感じないんじゃないかなと思います。

日本では、知らない人と話すことに抵抗がある人が多いように感じます。また、突然話しかけられたら何か意図があるんじゃないかと疑ってしまいます。でも、中国ではそういった疑いは、少なくとも私の都市ではありません。もしかして、上海、北京などの大都市になるとあるかもしれませんが。それに、中国の南ではあまり知らない人同士話さないとも聞きます。中国も広いですから、いろいろな習慣があります。でも少なくとも私の住む山東省では都市ではあっても、気楽にみんな話を始めます。

これだけ、見知らぬ人と話すことに抵抗がないとお年寄りは騙されたりしないのかなと思いますが、それほど被害は聞いていません。中国では騙す対象はお年寄りに限らないので、私たち日本人より、彼らのほうが免疫がついているのかもしれません。

公共の場で、話が弾んでいく様子は何か開放的なものを、そして活力を感じます。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。