中国で教えられたこと
中国滞在(7年)のヤンヤンさんが中国で教えられたことを紹介します。

中国人の適応能力の高さ

2015/03/04

中国では「計画不如変化快」という言葉があります。これは、変化は計画より速い、つまり変更がそれだけ多い、そして速いという意味です。

1週間後に友達と会う約束をしていても、それは約束であって約束ではありません。なぜなら、よく仕事や家庭の事情などで会えなくなるからです。会社や学校も、突然、行事や予定の変更を告げてきます。

日本の学校では4月に年間行事予定というものが発表されます。そして、ほぼその通り、事が運びます。ところが中国では、年間行事どころか、学期ごとの予定さえありません。中間テストや期末テスト、そして夏休みもいつからなのかは直前でしかわかりません。

以前、私が学校で教えていたクラスで、日本への修学旅行が7月に予定されました。飛行機のチケットやホテルの予約などもありますから、数か月前から計画しなければなりません。そして、6月下旬になって学校側はその他の行事と兼ね合わせて期末テストの日程を決めたました。ところが、なんと学校の期末テストと修学旅行が重なってしまったのです。一つの組織である学校のの行事にもかかわらず、2つの重要な行事が重なってしまったのです。その時生徒は結局期末テストを受けずに修学旅行へと行きました。成績はどうしたのでしょうね・・・

中国では、長期的計画というものがありません。恐らく、してもすぐ変更せざる負えなくなるのでしないのでしょう。でも、社会はなんとかまわっています。

もちろん、計画を立て、その通りに進めようとすることに慣れている私たち日本人にとってはストレスです。恐らく、外国と関わりのある会社ではそのギャップにお互いイライラしていることでしょう。

でも、中国人の臨機応変さはすばらしいものがあると思います。私も、中国で生活するようになって臨機応変に対応する習慣をつけ始めました。そうでなければ、ストレスがたまりますから。そして、心の余裕をもって「なんとかなるさ」という気構えをもう少し学びたいと思っています。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。