セブ島暮らしの10ヶ条
奥様が一番えらい、親族と距離置く、日本人との交流に注意する、近所付き合いが大変、楽しく暮らす秘訣、などセブ島暮らし10ヶ条を紹介します。

セブ島暮らしは集落のイベントに参加する

2013/08/25

セブ島には、日本の町内会や校区のような最小組織があります。地元ではバランガイといい、激しい選挙戦も繰り広げられます。バランガイキャップテンに選ばれると、名誉だけでなく安定した収入を得る事もできます。

バランガイの仕事は、免許や修学に必要な居住証明書の発行。塀を立てる時の許可申請。トラブルの仲裁役。バランガイの催事や行事の運営と進行などがあります。日本の校区・町内会と良く似ていますね。

私の住んでいるエリア2キロ四方に日本人は一人もいません。当然顔や名前は知れ渡ってしまいます。

初めの内は、チンプンカンプンで一切の付き合いを断っていました。或る日、自宅にレターを持ってバランガイの寄付を集めにきました。私はレターを読みもせず断りましたが、娘が自分の小遣いから寄付していました。

「お父さん、バランガイはお金が無いから、フェスタや教会の修理は寄付で賄うんだよ」「近所や学校でも、私たち家族の評判は悪いよ」といいます。あ!自分のことだけしか考えず、娘のことはまったく頭にありませんでした。で!バランガイの教会修理費を1万ペソ(2万円)、バランガイのフェスタに1万ペソ寄付しました。しかし、翌日娘が「お父さん、私はずかしいよ!」といいます。「なんでやねん!お前の肩身がせまかろうと思って寄付したんやろが」と言返しました。

教会の壁には寄付者の一覧が貼り付けられています。
良く観ると、娘の名前が一番上にあります。(娘の名前で寄付しました)
名前と寄付額10000ペソが書かれています。
二番目をみると2000ペソで、町長の寄付の5倍だったのです。
バランガイのフェスタでも、寄付金の多い順に名簿が貼られています。

私は日本の感覚で寄付をしてしまった間違いに気がつきました。しかし、修理が終わって美しくなった教会には、娘のネームプレートが貼り付けられています。日曜日のミサでは、毎回娘にご加護があるよう祈ってくれます。

フェスタでは、去年と違いカラオケとステージが設けられかなり盛大になりました。カラオケのレンタルが500ペソ・ステージと照明のレンタルが2000ペソ。私の寄付が少し役に立っているようです。

一番良かったことは、バランガイロードを歩いていると皆が挨拶してくれることです。「ハーイ ジャック、ハーイマーシャ」と気軽に声を掛けてくれるようになりました♪

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。