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横浜/山下公園に係留、かつての「海の女王」氷川丸

2012/04/24

山下公園を訪れたことのある人なら、必ず一度は見たか乗ったかしたであろう氷川丸。山下公園の突堤に係留されるようになったのは、なんと昭和36年からといいますから、その歴史はすでに半世紀にも及ぶことになります。かく言うボクも、はじめて氷川丸を訪れたのは、幼稚園の遠足か何かでの時でした。たくさんのお友達と、ワイワイ騒ぎながら船内を駆け回り、大人の人から怒られた記憶があります。

もちろん、鮮明に覚えているわけではありませんが、当時、船内にはゲームコーナーなどがあったような気がしておりました。それが、なんと数十年を経た今日でも、お土産ショップの横にゲームコーナーがちゃんと設置されているではありませんか。もちろん、同じゲームではありませんが、つまり、それほどお子さんたちの乗船が多いということでしょうか。

山下公園のシンボルともいえる氷川丸は、12000トンもの豪華客船。かつて太平洋を横断した回数は、238回とも254回とも言われております。累計で2万5000人もの人たちを乗せて海上を行き来しており、その容姿の美しさから、「海の女王」とも呼ばれていたとか・・。船内の装飾はアール・デコ調とかいうもので、これはヨーロッパやアメリカにおいて1930年代まで流行ったと言われるもの。かつては、氷川丸が豪華客船であったことを窺わせるのに十分な迫力といったところです。

氷川丸では、様々な行事やイベントも行われておりますが、なんといってもおすすめは、夏場の花火やビアガーデンかもしれません。心地よい潮風に身を任せながら、ゴクゴクと飲み干すビールの味は最高です。料理のお味もなかなかのものですよ。もちろん、氷川丸の全席から見渡すことの出来る港の夜景は、ムード満点。かつての「海の女王」は、今ではカップルたちを育むゆり籠ともなっており、横浜を代表するデートスポットの一つにも上げられております。

ちなみに、氷川丸が係留されている波止場から、マリンシャトルやマリンルージュ、そしてシーバスなどの観光船が出航しておりますが、かつてここは、幕末の志士であり明治の元勲としても知られる大久保利通や伊藤博文らが、ヨーロッパに向けて出航した波止場としても知られております。

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ライタープロフィール

ガクドウさん/男性/年齢:50代/横浜市在住、サラリーマン時代から、文章を書く仕事に携わっていた関係から、現在はライターを職とするようになりました。人からちょっと変っていると言われますが、その分、ちょっと違った角度から物を書くことが出来ると思っております。よろしくお願いします。/ブログ