ロングステイ
長く滞在して気付くの本物の魅力を紹介します。

クック海峡の南側の町、ピクトン

2010/06/22

南島の玄関口ピクトン。しかし、これはフェリーを利用した場合の話で、飛行機を利用している人にはまったく縁のない地名でしょう。

北島と南島の間には海峡があります。クック海峡と呼ばれるこの「合間」を、北島はウェリントンと南島はピクトンを結んで、インターアイランダーという大型フェリーが行き来しているのです。ちなみにこの「合間」ですが、東側は太平洋、西側はタスマン海という区切りにもなっています。

このクック海峡ですが、最短部分が23キロ程度で、毎年つわものたちが泳いで渡るという快挙を成し遂げている場所でもあります。ちなみに最年少は11歳というからびっくり!限界に挑戦してみたい人はトライしてみるのもよいかもしれません。

さて、北島からのフェリーの旅で到着するピクトンですが、町自体は特に何もありません。フェリーを眺められる海岸にきれいなプレイグラウンドがあり、町の人はピクニックを広げたりしてゆっくりしていますが、それを除けば特に観光名所はないでしょう。素敵なカフェもありにはありますが、半日もあれば楽しめます。そのために、あえてピクトンに長期滞在する人は少なく、単なるフェリーの乗り降り場としてしか扱われていないようです。

そのために、より観光客が集まる隣町のネルソンにフェリーターミナルを移転するという話が持ち上がりました。ネルソンはエイベルタスマン国立公園の入り口であり、毎年莫大な観光客が流れ込むためです。しかし、ピクトン住民の経済的な問題から大反対が起こり、いまだ実現には至っていません。

個人的な意見では、やはりネルソンに到着してくれるほうが嬉しいのですが・・・。ただ、ピクトンには南島東海岸沿岸を走る列車の始発駅があります。そのために、長距離列車とフェリーの旅をする人にはやはり便利な街だといえるでしょう。何もせず、ボーっとしたい人にはお勧めです。

関連記事
ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。