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「知らないと大損、アルゼンチンのブルーレート」「ビールとワインの街、サルタ」「アルゼンチンの物価感覚」「アルゼンチン国内の交通機関」などアルゼンチンについて紹介します。

感動!タンゴショーを生体験

2016/09/01

タンゴ・ポルテーニョ

タンゴ・ポルテーニョ

タンゴ・ポルテーニョは、ファインダイニングを思わせる豪華な空間で、ディナーを楽しみながらショーを観られる大劇場。赤絨毯が敷き詰められた会場、真っ白なテーブルクロスがかかったテーブルで、アルゼンチンワインをたしなみながらのタンゴ観劇は、ブエノスアイレスに来たら一度は試してみてほしい体験です。

ドレスコードがあるのかは分かりませんが、Tシャツにサンダルで行ったら浮くことは間違いありません。持っている服で精一杯お洒落して行きましょう。

さて、入り口入って目の前の受付に並ぶと、チケットの種類(S席、A席、B席に相当するランクがあります)に合わせて案内係が席に案内してくれます。B席でももちろんA席に近い側と遠い側があるので、早めに行くといい席に座れる確率が上がります。

ショーはストーリー性のあるものと、大人数が一度に舞台で踊るレビュー的な部分、おそらくプリンシパル的な役割のカップルがソロで踊る部分、と構成が分かれていました。ビッグバンドが舞台前で生演奏をし、舞台美術や衣装もとても凝っていて、何だか宝塚歌劇団みたい…と思うのはわたしだけではないはず。

一番よかったのは、ソロのカップルの踊り。身体と顔を寄せ合って踊る様子はセクシャルなはずなのですが、どこかせめぎ合っているようでもあり、とても緊迫感がありました。ソロの踊りを見るなら、もっと親密な小ハコの方がいいかもしれない、とも思いました。

そこで、後日バー・スールという小バコのショーも観に行ってみました。こちらもテーブルに着席して観るスタイルですが、舞台は小さく、席によってはかなり観にくいかな、と感じました。ただ思った通り、ショーは何組かのカップルのソロが中心で、ダンサーの息遣いまで聞こえそうな迫力ある踊りが楽しめました。

豪華な雰囲気を味わいたいならタンゴ・ポルテーニョですが、親密さとライブ感を求めるならバー・スールがおススメです。時間に余裕のある人には、どちらも是非試してみてほしいです。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。