アルゼンチンってどんな所?
「知らないと大損、アルゼンチンのブルーレート」「ビールとワインの街、サルタ」「アルゼンチンの物価感覚」「アルゼンチン国内の交通機関」などアルゼンチンについて紹介します。

ボリビア−アルゼンチン国境を越えるときのトラブル

2016/07/26

ボリビア側の国境に近い町、タリハから、ツーリストシャトルを利用してアルゼンチンに抜けようとしたときのことです。タリハの旅行会社前に夜中の2時に集合して、朝9時にアルゼンチン側の街サルタに着く、というスケジュールでした。

ボリビア側国境の出入国管理局に着いたのは朝の5時。寝ぼけ眼でミニバンを下り、出国管理オフィスに向かいました。ここで大きなトラブルが発生。

実はわたしの連れがボリビア入国の際渡された出国カードを紛失しており、スクレという街の移民管理局に再発行ができるか問い合わせたのですが、「再発行の必要はない」という返事でした。それならなぜ出国カードなどというものを入国の際に渡すのか、という当然の疑問が湧くわけですが、連れはその返事にすっかり安心していました。

しかし、ボリビアの出国管理官が、「出国カードがないと出国はさせられない。タリハの街に戻って移民管理局で再発行してもらってこい」と言い出しました。連れは「スクレの移民局では必要ないと言われた」と食い下がりましたが、まったく聞き入れてもらえず。

結局シャトルのドライバーが管理官と交渉をして、パスポートに出国スタンプをもらうために500ボリビアーノ(約7000円)の賄賂を払うハメに。連れは「あんな紙切れ一枚のために500ボリビアーノって…」とかなり凹んでいました。

後にネットで調べたら、出国カードを失くす人は結構いて、その国境は出国カード絡みの賄賂の温床になっているようです。国際空港などでは賄賂による解決はないでしょうが、トラブルになることは間違いありません。絶対に失くさない、万が一失くしてしまったら、事前に移民局に相談して、責任者に一筆書いてもらうなどの対策をとりましょう。

関連記事
ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。