アルゼンチンってどんな所?
「知らないと大損、アルゼンチンのブルーレート」「ビールとワインの街、サルタ」「アルゼンチンの物価感覚」「アルゼンチン国内の交通機関」などアルゼンチンについて紹介します。

知らないと大損、アルゼンチンのブルーレート

2016/07/22

経済危機が長引くアルゼンチンでは、アルゼンチンペソが年間10%−15%という驚異のインフレ率をキープしているため、人々の自国通貨に対する信頼は地の底に落ちています。そのため、ペソをドルに換金して、自宅貯金している人がとても多いのだとか。知り合いのアルゼンチン人によると、そのタンス貯金を狙った空き巣や強盗が頻発しているそうです。

そういった事情を背景にこんなことを言うのは不謹慎なのですが、これは旅行者にとっては逆に美味しい状況なのです。というのも、ドルさえ持っていれば、通常レートの1.5倍ほどでペソに換金できる方法があるからです。

通常レートは2013年9月時点で1ドル=6ペソでしたが、ブルーレートは9.5ペソでした。

この特別レートはブルーレートと呼ばれています。ブラックと言うほど違法ではないけれど、両替ライセンスを持っていない人が換金するのでブルー。アルゼンチンの各都市には、ブルーレートで換金できるお店が点在する通りが必ずあります。

まずブエノスアイレスですが、ペルー通りがフローレス通りと名前を変える辺りを歩いていると、「ダラー、チェンジ!」と言ってたくさんの人が声をかけてきます。レートを聞いて回って、一番いい人に頼むといいです。

サルタでは、広場に面したエスパーニャ通りに、ブルーレートで換金できるお店が点在しています。

メンドーサでは、目抜き通りのペルー通りやミトレ通りを歩いていると「チェンジ!」と声をかけられます。

バリロチェでは、こちらもミトレ通りという名前の目抜き通りにブルーレートで両替できるお店がありますが、声をかけられることは少ないので、宿の人にどの店でブルーレートが手に入るか聞いてみましょう。あっさり教えてくれると思います。

ただ、やはり公の両替ではないので、ブルーレートのお店に行くときは2人以上で行くなど、それなりの危機管理はした方がいいと思います。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。