ヨーロッパ旅行記
パリ、ローマ、ヴァティカン、カットーリカなどの旅行記を紹介します。

ローマでハマッた「塩野七生」作品

2013/05/17

塩野七生さんのイタリア・ローマ本

塩野七生さんのイタリア・ローマ本

先日、人生初めてローマに行きました。5回目のイタリアでローマが初めてだった、というとたいていビックリされますが、ツアーで必ずと言っていいほど入っているローマに行っていなかったのは、すべて個人での移動だったことが大きかったと思います。もちろん、ローマに興味がなかったわけじゃないけど、イタリアは各都市がすばらしく、世界遺産も多いので、なかなかローマまでたどり着けなかった。

今回、パリからローマに立ち寄りました。といっても、けっこう無理やりな感じで、次の目的地まで鉄道で5時間かかるほど大変でした。でも、ローマに行って本当によかったです。歴史しかり、「すべての道はローマに通じる」と言われるのがよくわかりました。イタリアの首都であるローマに行かないと、イタリアを語るに及ばずだっただろうな、とも。

帰国後、ヴァチカン市国やコロッセオ、フォロロマーノなど、ローマで訪れた数々の場所が忘れられず、まさにローマの夢が覚めやらぬ状態だった中で、知人に「塩野七生さんの本を読んでみたら」と進められました。塩野七生さん、古代ローマ帝国の本をたくさん書いている人、という印象はありましたが、あまりに分厚いので一度も読んだことがなかった。

ためしに1冊、書店で買いました。『チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫) 』。チェーザレ・ボルジアという人物も名前くらいしか知らず、ちょうどよいかなと思って読み始めたら、見事にはまりました。チェーザレは、中世イタリアでローマ法王の息子ながら、イタリア統一を目指した寸前で死んでしまった若者。見事な戦いぶりもさることながら、やり方もけっこう強引で、まさに"優雅なる残酷"だなと思いました。塩野七生さんの文章もとても読みやすく、ストーリーに引き込まれました。

続いて買った『マキアヴェッリ語録 (新潮文庫) 』も、チェーザレと同じ時代を生きたフィレンツェのメディチ家に仕えるマキャヴェリの語録をまとめたもの。500年前の言葉の数々は、現代にも当てはまるものばかりで驚きました。塩野七生さんの作品、できればさらにもっと読んでみたいと思っています。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。