中国で生活する上で大切なこと
中国滞在(7年)のヤンヤンさんが中国で生活する上で大切なことを紹介します。

時にはあきらめることも大切です

2014/12/26

中国で生活していると、何気ない事でイライラすることもあります。例えば、トイレで並ばない、バスに乗るときにも並ばない、ゴミをバスの中に捨てる、などなど。

中国で生活し始めて間もないころは、外のスーパーなどでトイレに行こうとするのですが、みんな並びません。日本のようにおとなしく並んでいると、後ろからやってきた人が平気で前に来てドアをノックして回るのです。そして偶然人が出てくると、スッと入ってしまうので、私はいつになってもトイレに行くことができませんでした。

また、ファーストフードなどで並んでいても、並ぶということを知らない後から来た人たちは、どんどん注文していきます。店員も、言われた人からどんどん注文を取っていき、並んでいるかいないかは関係ありません。私はいつまでたっても注文できませんでした。

西洋人の友達は、こんな状態に我慢できず「俳隊!」(並んで!という中国語)という中国語を連発していました。

確かに、並ぶことを知らない彼らに腹を立てることもしばしばでした。中国の生活に少し慣れてくると、私も時には「俳隊!」と言うこともありました。でも、毎回腹を立てていると、怒りやすい性格になっていってしまいます。それでそのうち、そんな状態にあきらめ、できるだけ考えないようにすることにしました。

今では、大きい都市であればかなりマナーが守られるようになりました。街では「文明!」という、道徳を高めようとする言葉をよく見かけます。

私の住んでいる街も、数年前はヒマワリの種の皮を捨ててあるし、食べた後のビニールやトウモロコシの食べかすは捨ててあるし、まるで動くゴミ箱状態でした。でも、今ではバスの中もほとんどゴミは落ちていません。とてもきれいです。ただ、バス停では相変わらず並ばないで、バスが来るとハイエナが獲物に群がるように、バスの入り口に群がります。また、出口から降りてくるお客を待たずに突撃して席を取る人もいます。

でもそんなことに腹を立てていては、自分が損をするだけです。深く考えない、あきらめることは、腹をたてないために、時には必要です。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。