中国で生活する上で大切なこと
中国滞在(7年)のヤンヤンさんが中国で生活する上で大切なことを紹介します。

不動産屋さんに脅された友人

2014/12/02

私の友人は、ある不動産屋で家を紹介してもらいました。友人は中国語があまり得意でなかったため、日本語がわかる中国人の友達に一緒に来てもらいました。家を見たあと、他の不動産屋でさらにいい物件がないかと探した所、また前回見た家と同じ家を紹介されたそうです。しかも、今回の方が家賃が安く紹介してもらえたそうで、後に行った不動産屋で契約しました。

ところが、しばらく経ってそれを知った1軒目の不動産屋が、怒って新しい住居に怒鳴り込みに来たのです。どうも、ここでは、もし家を決めたなら初めに紹介された不動産屋と契約をしなければならないという規則があるそうです。ところが、そのことを知らない私の友人は、2軒目の不動産屋と契約をしたため、1軒目の不動産屋が怒鳴りこんできたのです。あまりに怖いので、無視していたら、今度は訳の分からない男性数名が夜昼構わず家に来てドアをたたき続けたそうです。中国人によると、その辺にいる無色の男の人をお金で雇って、嫌がらせをすることがあるそうです。その様子はまるで日本の借金の取り立てだったそう。

最終的には、なんとか間に中国人の友達を経てて話し合いで解決したそうです。

私もその事件があるまで1軒目の不動産と契約をしなければならないとは知りませんでした。幸い、同じ家を紹介されたことがなかったので問題が起こらなかったのですが、一つ間違えば私も同じ目にあっていたかもと思うと恐ろしくなります。

それから家を探す時には、まず不動産屋に払う仲介料を聞き、安い不動産屋からなるべく先に家を紹介してもらうようにしています。

チェーン店の不動産屋なら問題は起こりにくいのですが、仲介料は安くしてもらえません。規定通り大抵1か月分の家賃が仲介料になります。

個人の不動産屋は、仲介料を安くしてもらえることが多いですが、トラブルに巻き込まれることもあります。

最近私は、まず個人の不動産屋でしばらく雑談をして、その人の人柄を見て、お金を稼ぐことばかり考えていない親切な人かどうかを見極めます。それから、家を紹介してもらうようにしています。

私たち外国人には知らない規則があります。それを知らずに犯してしまうと時には恐ろしいことになります。中国で生活する際には、とにかく周りに相談し、情報を得て行動することが大切かもしれません。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。