中国で生活する上で大切なこと
中国滞在(7年)のヤンヤンさんが中国で生活する上で大切なことを紹介します。

自分の安全は自分で確保しましょう

2015/01/15

中国で生活していると日々思うことは、自分の安全は自分で確保しなくてはならないということです。人任せではいけません。例えば、道路を歩いているとき。歩道がなければ、前からそして後ろから来る車に注意をしなければなりません。日本のように歩行者優先ではありませんから、危なければ警笛をならしてはくれますが、止まってはくれません。横断歩道を渡るときも、自分で右左の車に注意しなければなりません。信号に頼っていては、ひかれてしまいます。

そして、道路で誰かを待っているとき。私の友達は後ろからバックしてきた車に当てられました。バックしていた運転手は車に気を取られ歩道にいた友達を見過ごしていたのです。しかも軽くあたったくらいでは、「大丈夫でしょう?」と軽く言われてそのままです。警察も呼びません。病院にも連れていってくれません。もちろん、そこで大騒ぎすれば対応してくれるかもしれませんが、日本のようにスムーズにはいきません。

そして、スリにあったとき。スリにやられたとわかった直後なら、運転手に言えば警察を呼んでくれます。でも、その間お客はみんなバスに缶詰めです。仕事に行く人も乗っています。みんな予定があります。ですから、バスに乗っている人たちには、冷たい目で見られることを覚悟して警察を呼んでもらわなければなりません。ですから、たいていはみんな泣き寝入りです。スリにあわないように日頃から注意しておくしかないのです。

また、騙されて何かを買ったときも、警察は日本のように動いてはくれません。事務的には動いてくれるかもしれませんが、何かがもどってくることは期待できません。

何かの手続きをとってもらおうと思えば、何をするにしてもかなり粘って頼み込まなければしてくれません。愛想よく何でもしてくれる日本で生活していると、かなりくじけそうになります。ねばって頼み込んでするくらいなら、泣き寝入りしたほうがいいやという気持ちにもなります。

ですから、大切なことは、注意は怠らず、自分のことは自分で守るということを忘れないことです。

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ライタープロフィール

ヤンヤンさん/女性/年齢:40代/中国在住/5歳からピアノを習いはじめ、9歳でエレクトーンに変更。学生時代はバレーボール、テニス、バドミントンを経験。卒業後は、塾講師を経て、2006年末から中国で生活。一時期、日本語教師をしていました。現在は、中国語を勉強しています。