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チェ・ゲバラファンは必見の革命博物館

2016/12/28

日本でも根強い人気のあるチェ・ゲバラ

日本でも根強い人気のあるチェ・ゲバラ

ハバナの街の旧市街のはずれに、1959年のキューバ革命の記録を留めた革命博物館があります。ここにはチェ・ゲバラやカミーロ・シエンフエゴスといった英雄たちの遺品や、フィデル・カストロが使っていた書斎などが丸々保存されています。

日本でも根強い人気のあるチェ・ゲバラですが、実はアルゼンチン人だったってご存知でしたか? 父が医者という裕福な家庭に育ちながら、貧富の差や社会の不公平さなどに若いころから胸を痛めていたゲバラ。キューバ革命が成功したあとも、中南米中を駆け巡って革命を続行させようとしました。処刑という非業の最期を遂げたのは、ラテンアメリカでの革命を続行するべく闘っていたボリビアでのことでした。

展示の説明はスペイン語と英語だけですが、順を追ってゲバラの人生や、革命の経過、革命後のキューバ社会の成り立ちなどを見られます。

2階展示室前に飾られている、ゲバラとシエンフエゴスの等身大ジオラマの前で、お約束の記念撮影をするのを忘れずに。

革命博物館には分館(?)があって、こちらではカストロとゲバラを含む革命の志士たち82人が、メキシコからキューバに再上陸する際に使ったボート「グランマ号」が展示されています。さらに、実際の先頭に使われた戦車や航空艇など、キューバ革命に興味のある人なら垂涎ものの展示が間近で見られます。

グランマ号は風化を防ぐため、大きなガラス張りの建物に収められていて、近くで見ることはできないのですが、それでも「これがあの…」という感動がありました。

とても見ごたえのある博物館なので、じっくり回ったら3時間ではきかないかも。1日予定を空けて、旧市街の散策とのセットで楽しむのがオススメです。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。