キューバってどんな所?
観光、生活、お金、グルメなどキューバに関する情報を紹介します。

ハバナの魅力が詰まった新市街

2016/12/13

ハバナの魅力

ハバナの魅力

ハバナの街はとにかく歩いて楽しむのが一番。ハバナの街は観光客用に綺麗に整備された旧市街と、廃墟のようにボロボロになったビルがあちこちに点在していて、そこにたくさんの人が住んでいる新市街に分かれています。旧市街と新市街を合わせるととても大きい街なのですが、歩こうと思えば歩ける範囲です。

海に突き出したような形のハバナの旧市街は、博物館や美術館、レストラン、バーなどのアトラクションが集まっている場所なので、このエリアのカサに滞在すると便利だとは思います。ただ、わたしはハバナの人たちの生活が垣間見られる新市街を歩き回る方が好きでした。

ハバナの西よりに位置する新市街から旧市街に向かって歩く道には、特に情緒があります。一度、小さな暗い部屋の中で結婚式が行われていて、招待客が路上に溢れているところに遭遇しました。パーカッションを使ったアフリカ音楽らしき生演奏があったので、アフリカスタイルの結婚式だったのでしょうか。

ラテンの国の結婚式というと、派手に着飾って歌って踊っているイメージですが、この結婚式は静かで厳かな雰囲気でした。新郎・新婦とも、白いアフリカ風の長衣を着ていたのが印象的でした。西アフリカから奴隷として連れてこられた人を先祖に持つ人が多いキューバでは、音楽のみならず、こういった儀式にもその伝統が残っているのかもしれません。

ハバナの街を歩いていると、あちこちでバーを見かけます。旧市街には観光客用のバーもあるのですが、新市街のバーで、ローカルの人たちに混じって一杯やるのもいいものです。一見お断りのような入りにくい雰囲気はありません。観光客だとCUC払いになるので、かえって喜ばれるくらいです。

昼下がり、うす暗いバーカウンターに座ってハバナ・クラブ(ラム酒)のモヒートを傾けていると、何とも言えないセンチメンタルな気分になったのを覚えています。

関連記事
ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。