世界中の人とコミニケーションとる方法
「世界の英語事情」「外国人と仲良くなるには?」「外国で避けた方がいい行動とは?」「現地の人の家に招かれたら」「旅は自分の心を開く実験」など世界中の人とコミュニケーションをとる方法を紹介します。

外国で避けた方がいい行動とは?

2017/11/21

グローバル化が進んでいるとはいえ、世界にはまだまだ日本とは違った価値観や文化があふれています。日本で何気なくとっている行動が、外国ではトラブルや誤解のもとになってしまいます。

例えばインドでは、女性が知らない男性に向かって歯を見せて笑うことは、誘惑しているのと一緒、というびっくりするような考え方があります。インド人男性は外国人女性だと簡単に仲良くなれると思っていろいろと話しかけてきますが、日本でいつもしているようにニコニコ相手をしていると、インド人男性が勘違いすること間違いなしです。全員に邪険にしろとは言いませんが、ある程度クールに振舞うことは大事です。

タイやミャンマーなど、仏教がしっかり根付いている地域では、子供の頭に触ることはタブーとされています。これは頭が神聖な場所とされているためです。そのため子供の頭に触ることは侮辱的と思われてしまうのです。

中南米では、男性も女性も体に触られる機会が多いと思います。ハグやほっぺへのキスは当たり前、男性同士でも常に肩を抱いたり、写真を撮るときに男性が女性の腰に手を回したり。でもこれはセクハラでもなんでもないので、あまり過剰反応して嫌がらないようにしましょう。失礼だと思われてしまう可能性があります。

ただ、どんな場合にもこれは越えたらセクハラ、という一線があります。例えば全然知らない人に突然触られるのはセクハラです。また知り合いでも、普通に話しているだけなのに、あなたにだけあからさまにボディタッチが多ければ、それはセクハラとみなしていいと思います。不快に思ったらはっきり「触らないで」と言いましょう。

またこれは特に欧米人との間で起こりがちですが、日本人ははっきりした返事を求められる状況で曖昧になりがちなため、彼らをイライラさせてしまうことがあります。「どうしたい?」と聞かれている場合は、他の人がどう思っているかなど気にせず、自分が思うことを言えばいいのです。どちらにしろ、あなたの意見ですべてが決まることなどないのですから。

過剰に現地のスタイルに合わせる必要はありませんが、お互い不快感を与えないように行動したいですね。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。