- 世界中の人とコミニケーションとる方法
- 「世界の英語事情」「外国人と仲良くなるには?」「外国で避けた方がいい行動とは?」「現地の人の家に招かれたら」「旅は自分の心を開く実験」など世界中の人とコミュニケーションをとる方法を紹介します。
世界の英語事情−中南米篇
2017/11/13
中南米はアメリカと陸続きですが、ポルトガルと一部カリブ海の島を除くすべての国でスペイン語が公用言語です。16世紀から長く続いたスペインによる植民地支配の影響ですが、そのおかげで(と言ったら語弊がありますが)どこに行ってもスペイン語が通じるため、一度スペイン語を覚えてしまえば旅行しやすいことこの上なしです。
一方、英語の通用度はどれくらいでしょうか? これも国によって大きな差があります。
コスタリカ、パナマ、メキシコ
中南米の域内先進国であるこれらの国々では、大きな町であればどこに行っても英語を話す人たちが見つかります。むしろ、使う機会があまりない英語を使いたい人たちが、外国人とみると英語で話しかけてきたりします。こちらが下手なスペイン語で話しかけると、英語で返事が返ってくることも多いです。
コスタリカでは、欧米からの観光客が多いビーチエリアなどは英語ですべてが事足ります。メキシコも、バハ・カリフォルニアや、ユカタン半島のカリブ海ビーチでは同様の状況です。
パナマシティは中米経済の要となる街なので、国際的な企業も多く、英語が通じやすい環境が整っています。
ニカラグア、グアテマラ
中米地域の最貧国に数えられるこれらの国では、英語はまず通じたことがないです。観光客が多い場所でも、ホステルや観光施設の人が英語を話すことはまれ。覚えたてのスペイン語で一生懸命コミュニケーションをとりましょう。
ボリビア、アルゼンチン
ボリビアも英語を話す人に会った試しはありませんでした。ボリビアは欧米諸国との苦い戦いの歴史から、外国人にあまりフレンドリーではないというのも影響しているかもしれません。特にアメリカとは仲が悪いのもあります。
アルゼンチンでも英語はあまり通じませんでした。教育水準は高いはずなのですが、あまり必要に迫られていない、という印象を受けました。
中南米は世界でも英語が通じにくい地域だと思います。スペイン語をちょっとでも勉強しておくと、旅行が断然楽になりますよ。
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そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。