カリブ海の島々の魅力
メキシコのコスメル島、ベリーズのキーコーカー、オランダ領アルバ(ベネズエラの沖にある島)の島々について、特徴や魅力を紹介します。

コスメル島ってどんなところ?

2016/09/23

コスメル島 カクテル屋台

コスメル島 カクテル屋台

メキシコのカリブ海リゾートとして有名なユカタン半島。その少し沖に浮かぶのがコスメル島です。豪華客船の寄港地として有名ですが、カンクンやプラヤ・デル・カルメンのような本土側のリゾート地に比べて、観光客もそれほどではなく、のんびりした空気があるのが魅力。

コスメル島への行き方は以下の通り。
カンクンの空港に到着した人は、空港から新市街にあるADOのバスターミナルへ行き、「プラヤデルカルメン」行きのバスに乗ります。およそ1時間ほど。プラヤデルカルメンのターミナルから海側に向かって歩くと、コスメル島行きのフェリーターミナルがあります。1時間おきに出ているフェリーで45分。コスメル島の港に着きます。

コスメル島は港の周りにショップやレストラン、ホステルが立ち並ぶ広場を中心とした小さな街があり、そこから少しはずれると、海岸に沿って海を一周する道路があるだけ。たまに大型ホテル、という感じです。

島の西側(プラヤデルカルメンに向いている方)には、いわゆる砂浜のビーチというのがほとんどなく、岩場の海岸線が続いています。西側には建物もほとんどない白浜のビーチが延びているのですが、波が荒すぎて泳ぐことはできません。

そのため、ビーチ沿いに建つバーやホテルのデッキチェアで優雅にリゾート気分を楽しみたい、という人は、カンクンやプラヤデルカルメンで十分でしょう。コスメルは、もっと素朴なカリブ海の島の風情を楽しみたい、という人たち向けの場所です。

コスメルにはバーやクラブのようなものもありますが、そんなに賑やかな感じはしません。わたしはお店に入るよりも、夜になるとソカロに出現するカクテル屋台で、1リットルほどある巨大マルガリータを買って、広場に座って飲みながら人通りを眺めるのが好きでした。

ワイルドすぎず、賑やかすぎず。コスメル島はその中間を好む人のカリブ海リゾートです。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。