ニュージーランで教えられてこと
ニュージーランド滞在(16年以上)の山下さんがニュージーランドで教えられたことを紹介します。

個人の個性を尊重する国

2011/06/05

ニュージーランドの人は細かいことをいちいち規制したりしていないようです。かなり自由だといえますね。相手の自主性を尊重しているというか。こっちの感覚になれると、日本は学校も会社も事細かに規則があるなと思うことはあります。

確か、日本の学校では髪型とか制服の着方とかのルールがいろいろあったような。もちろん、こちらの学校でも私立やそれに近い学校であれば、ルックスの規制はあるにはあります。ただ、長い髪は結ぶようにくらいで、厳しいことはいいません(色とかパーマ禁止とか)。もっとも、肌や髪の色、質感が異なる国で規則を作ることなんて土台無理なんでしょうけれど。

制服もひとつのパターンということは少なく、大抵2色、2スタイルが用意されていて(小さい学校は1種類しかないですが)、個人個人選べるようになっています。そして、ひんぱんに「I am special(わたしは特別)」というテーマが掲げられて、自分がいかに特別で(どんなことに秀いでていて)どれだけ(誰から)愛されているかを見つめる授業があります。

こどもたちは、とても幼い時から、自分は何が得意かな、何ができるかなと個性を認識し、またどんな人から愛されているかなということを考えて育てられるようです。わたしのこども時代は、日本でそんなことをした覚えはないですね。

ただ、そうすることで自分という人間を早い時期に理解するようになるのだそうです。そのお陰で、ずいぶん大きくなってから、「何がしたいのか」と悩むことが少なくなるようです。

あるお母さんの話だと、自分の方向性がとても早く決まるから、何がやりたいかわからないのにとりあえず大学に進学するということはほとんどないらしい。まぁ、こちらの大学は奨学金で進学して自分で返済するのが当たり前なので、無目的では借金を背負う気にはならないでしょうけどね。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。