ニュージーランで教えられてこと
ニュージーランド滞在(16年以上)の山下さんがニュージーランドで教えられたことを紹介します。

若造も女子も活躍できる国

2011/05/30

ニュージーランドは実力重視の国です。年功序列なんてことはなく、能力があれば上にあがることができます。年上だからといって、優遇されることはありません。むしろ、年上の人は、能力と馬力のある若い人の出現におびえるような立場といえるかもしれませんね。だから、ふんぞり返っているわけにはいかないのです。

これは、会社に限らず、日常生活でもいえることです。もちろん、すっごいお年寄りには親切にしますが、それは尊敬とは別問題。肉体的に自分よりも衰えているから、奉仕的精神で優しくしてあげるけれど、それだけのことなのです。尊敬は、知識や能力があるかないかが大きな判断基準なのです。

極端な話、特に何も経験せず60歳になった人と、ありとあらゆることを体験した25歳であれば、後者のほうが支持され、前者は相手にされないということです。これは、少し話をすればすぐに分かることなんですね。

そのために、日本のじいさん世代から見ると、「生意気」だと感じられることはあるようです。

性別でも同じことがいえ、能力の高さだけが判断基準になります。まれに、「妊娠、出産でいなくなるくせに、男と対等なんて!」と文句をいう男子がいますが、女子は女子で「女子が産んでくれなかったら人類は終わるんだからね、バーカ」という感じで負けることはないのです。そして、「レディファーストもできないなんて!」とののしることも忘れません。

はたして、いいんだか、悪いんだかわかりませんが、一応ばあさん世代にはまだ突入していない女子としては、結構住みやすく、出世していける嬉しい国だと感じてます。背広姿の部長?、課長?的なオジサマがどうも苦手なわたしは、この国ではかなり楽しく暮らしていけています。日本で上司に「コーヒーがまずい!」といわれたことがありますが(どうやっていれたんだろう・・・)、ここでそんなことは絶対に起こりません。ふふふ。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。