ニュージーランで教えられてこと
ニュージーランド滞在(16年以上)の山下さんがニュージーランドで教えられたことを紹介します。

日本の常識とニュージランドの当たり前

2011/05/24

若い年代からこの国に暮らしていると、わたしはもう感覚がマヒしているようなんですね。そのせいか、日本から来た人が「なんで!?」と指摘することがたまにあります。それを、ちょっとあげてみることにしましょう。

1.中古で購入した物を、買った値段より高く販売すること。 40代の日本人女性が憤慨していました。「どうして!中古を購入して使用したら、さらに古くなるでしょう。それなら、購入値段より安い値段で売るのが常識でしょう!!」というわけです。

では、こっちの人の考え方はというと、「需要に合わせた値段でいいじゃん」。セカンドハンド(中古)だろうがサードハンド、フォースハンド(さらに古いといいたい)だろうが、買いたい人がいればこっちの「いい値」でいいでしょう。売れなければ、その時、値をさげればいいし。

・・・ごもっとも、ですよね。

2.物をもらえば、もらいっぱなし。
日本人は「もらったらお返しを」と思う人が多いけれど、こちらの人はありがたく受け取るだけです。お礼の言葉はあるけれど、お礼の品を贈りかえすようなことはありません。また、誕生日やクリスマスはともかく、旅行のお土産やお歳暮なんかの習慣はないのです。その根底には、相手に気を使わせてはいけないということと、無駄なお金は使わないという考え方があります。

・・・合理的で経済的ですよね。

3.稼げるほうが稼げばいい。

結婚すれば亭主が稼いで嫁は家を守る、なんて、いまどき律義に守っている人がどのくらいいるかは疑問ですが、少なくとも日本ではまだこの風習は残っているほうでしょう。なんだっけ、寿退社?もう死語かもしれませんが、そういう人も日本にはまだいるもしれません。だけど、こっちでは、結婚によって嫁が仕事をやめることはありません。来月出産とかなら別だけど。主夫も多いですが、それはそれできちんと市民権を得ています。

・・・他人に夫婦のあり方を干渉されることなく、気兼ねせずに生きていける。

たぶん、この国は合理的なんでしょうね。世間体とかこうあるべきというのに縛られていないんだろうな。

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ライタープロフィール

山下なおこさん/女性/年齢:30代/ニュージーランド滞在(16年以上)、自然と素朴な料理が好きな女性です。