- 英語塾講師の体験記
- 英語塾講師として働いた経験を紹介します。
生徒にとって分かりやすい授業とは
2011/02/27
塾講師にとって最も大事な仕事は授業をすることですが、説明をして生徒に問題を解かせるだけでは当然生徒が満足する授業にはなりません。
生徒がつまづきやすい点や間違いやすい問題、覚えにくい事柄を分かりやすく、身に付きやすくなるように工夫して教えることが講師には求められています。が、やってみるとこれが難しいことなのです。人に教えるにはまず自分がその内容をしっかり理解していなければいけません。そして分かりやすく伝えるためにはさらに考えなければならないため、相手の立場に立ってみることが必要です。
私は英語が好きで英語で苦労した経験がなかったため、最初は英語が苦手な生徒に分かりやすく教えることが拙かったと思います。そんなとき指導係の上司が研修で授業を見せてくれました。それを見たときこれなら英語を苦手とする生徒でも練習問題がちゃんと解ける内容だと感動しました。その上司は英語の受け身を教えるときの授業を披露してくれたのですが、受け身の文章の作り方を手順化して教える内容でした。言ってみれば取扱い説明書のように順を追ってその通りにやれば受け身の文章ができあがるというものです。この方法だと細かい文法的なことはひとまず抜きで文章が作れるので、英文法が得意でない生徒でも苦手意識を感じることなくできます。
この授業を見せてもらったとき私は目からウロコが落ちる思いでした。そこでこの上司に授業内容を考えるときにはどんなふうにしているのかを尋ねるとこんな答えが返ってきました。「授業の最終的な目標は生徒がその単元の練習問題を解けるようにすること。問題が解ければ生徒は自信がつくし満足感を得られる。つまり問題演習のときに生徒の手が動くことが大事なことだ。」
私はこの答えにも大いに納得しました。確かに生徒が自分自身で問題を解けるようになること、そこまで導くことが講師の役目であり毎回の授業でそれを達成することで生徒の授業に対する満足度が上がっていきます。それを聞いてから私は自分の授業の組み立て方を「生徒の手が動くこと」を頭に入れて考えるようになりました。そして授業をし生徒が理解を深め問題を自分で解くことができるようになった姿を見て私も満足感が高くなるのでした。
生徒に分かりやすく伝えること。難しいことですがこれこそ講師として教える醍醐味だと言えます。
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ビッキーさん/女性/年齢:20代/千葉県在住、TOEIC 915点(リスニング満点取得)。旅行と食べ歩きが趣味のアラサー女性です。日頃はカロリー控えめのヘルシーな料理作りに励んでいます。