- 英語塾講師の体験記
- 英語塾講師として働いた経験を紹介します。
塾講師になって嬉しかったこと
2011/02/24
塾講師として仕事をしている中で一番充実しているなと感じるのはやはり生徒と接しているときです。授業中もそうですし、授業以外の時間、例えば授業前後に雑談をしたり、夏休みや冬休み前に担当している生徒全員と面談をするカウンセリング期間に生徒とじっくり話をするときもそうです。生徒たちは講師を信じて付いてきてくれます。生徒に慕われると講師としては本当に嬉しくなります。ここで私が講師をしていたときに最も嬉しかったエピソードを書きたいと思います。
私が担当していた高校2年生の中で私を慕ってくれている生徒がいました。彼はあまり英語が得意ではなく自信が無かったのですが授業には必ず出席し、素直に私の言うことに耳を傾けてくれる生徒でした。授業が終わると成績のことや学校でのことをよく話してくれていました。その生徒からカウンセリングのときに英語の勉強方法について質問されました。英語のリーディングでなかなか集中して読むことができず、しかも苦手意識があるため最後まできちんと読み切れないという悩みでした。そこでどうすれば最後まで英文を読み切れるようになるか、内容の理解度を高めることができるかを教えて欲しいと聞かれました。それに対して私は、最後まで一気に読もうとせず、まずは一段落ずつ読んでいきそれぞれの段落の内容をしっかりつかむようアドバイスしました。途中で分からない単語が出てきてもすぐ辞書で調べずに意味を推測して読む練習をすること、一段落読み終えたら要約文を自分で書いてみることを教え、最初は大変だけど続けているうちに必ず力が付いてスムーズに読めるようになると教えました。彼はできるかなと不安そうでしたが素直にやってみますと言ってその場を後にしました。
それから数カ月経って今度はその生徒のお母さんと保護者面談でお会いしました。そのときお母さんが私にこう言ってくれました。「最近うちの子、英文が前より読めるようになって自信が付いてきたって言ってます。それに私がいくら勉強しなさいって言ってもやらないんですけど、塾の先生に言われたことはちゃんとやるんですよ。塾で先生の授業を受けるのが楽しみみたいで私としても嬉しいです。」
その言葉を聞いたとき、私はものすごく感動しました。私の授業を楽しみにしてくれている生徒がいる、信頼して付いてきてくれているんだと思うと自分も誰かの役に立っているんだなと嬉しくなりました。それと同時にもっと良い授業をしようと身が引き締まる思いもしました。
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ビッキーさん/女性/年齢:20代/千葉県在住、TOEIC 915点(リスニング満点取得)。旅行と食べ歩きが趣味のアラサー女性です。日頃はカロリー控えめのヘルシーな料理作りに励んでいます。