英語塾講師の体験記
英語塾講師として働いた経験を紹介します。

塾講師になって辛かったこと

2011/02/23

講師の仕事をしていると楽しいことばかりではなく辛いこともいろいろありました。特に一番辛かったことは生徒が塾を辞めていってまったときでした。退塾は保護者の意向で塾に通わせている割合の多い小中学生には少ないのですが、高校生になると自分に合わない授業やすぐに成績が上がらないと思うと生徒が自分で判断して塾を辞めていくことが多いようです。

塾を辞めたいと思っている生徒には自分から退塾を申し出る前になんらかのサインがあるのもです。授業を休みがちになったり授業に集中していなかったり、これらは分かりやすいサインなので気になったときには声をかけて話を聞いてみると本人が塾を続けようかどうか悩んでいることが分かり、どうすれば解決できるかを考えて退塾を防ぐことができる場合もあります。しかし一番ショックなのは生徒が辞めそうなサインが見られなかったのに突然退塾したときです。いえ、こちらがサインを見落としていたためにフォローしきれず退塾になってしまうと言った方が正しいでしょう。生徒がいったん辞めたいと言ってから思いとどまらせるのはとても難しいことで、このようなときにはほぼ退塾が決まってしまいます。退塾の理由には部活との両立が難しくなったことや学校生活の慣れからくる中だるみなどが聞かれますが一番の原因はこちらの授業に魅力を感じていないということがあると思います。疲れていたり時間のやりくりが大変でも、あの先生の授業を受けたいという気持ちがあれば塾に通ってくるはずです。でももう塾には行かないと思うのは授業で生徒を惹きつけることができていないからなのです。これには自分の力不足を痛いほど感じ落ち込むこともありました。そんなときには自分の授業のしかたを振り返ってより良くなるよう改善するしかありません。独りよがりになっていないか、ポイントがきちんと分かるような授業になっているか、最終的に生徒の理解度が上がるような内容になっているかなどに注意して授業にもう一度工夫をしていました。

生徒が塾を去っていくことは辛く残念なことでしたが、それが自分を省みて改善する機会にもなっていました。

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ライタープロフィール

ビッキーさん/女性/年齢:20代/千葉県在住、TOEIC 915点(リスニング満点取得)。旅行と食べ歩きが趣味のアラサー女性です。日頃はカロリー控えめのヘルシーな料理作りに励んでいます。