英語塾講師の体験記
英語塾講師として働いた経験を紹介します。

塾講師ってこんなに大変

2011/02/20

学習塾で高校英語講師としての日々が始まってしばらくは毎日常にいっぱいいっぱいの状態でした。まず授業準備にかなり時間がかかっていました。一から講師として教壇に立つので準備の要領も分からずなかなか進まなかったからです。

新人講師には必ず指導係の上司が一人付いていたので、その人にアドバイスをもらいながら日々をこなしていました。入社前に模擬授業研修をしていたとはいえ、実際に生徒を目の前にしての授業ではやはり違いがあります。例えば授業に対してこちらが予想していなかった反応が返ってくることがあったり、自分は完璧に授業内容を考えてきたつもりでも生徒の反応はいまいちだったり。生徒が理解しなければ教師がいくら良い授業をしたと思ってもそれは独りよがりな授業をしているだけで意味がありません。生徒のレベルに合わせて分かりやすく教える。私も頭では分かっていました。でも新人の私にとっては言うは易し、行うは難しだったのです。

講師になりたての頃は自分が準備した授業を行うことで精一杯でした。それから塾講師は私が思っていた以上に生徒へのフォローが手厚いものです。塾を欠席したときには生徒の家に電話してその日の授業のことを伝えたり(プリントなどの配布物などがあれば次週渡せるように用意しておきます)、激励のダイレクトメールを2カ月に1度担当している生徒全員に郵送したり、定期的にカウンセリングを行ったりと授業以外での生徒対応も多くありました。もちろんこれらも私には初めてのことで時間のやりくりが想像以上に大変でした。でもこういうときこそ生徒一人ひとりをじっくり見ることができたので貴重な時間でもありました。塾は主に夜授業をするので家に帰るのはいつも11時過ぎてからでした。次の日の準備をしていたら寝るのが真夜中になったという日は数え切れないほどありました。しかし講師は簡単に授業に穴を開けることはできません。体調管理もしっかりしておかないと生徒たちに迷惑がかかります。

こんなふうに新人時代の私は塾講師の大変さをひしひしと感じながら生徒とそして自分と向き合おうと必死でした。

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ライタープロフィール

ビッキーさん/女性/年齢:20代/千葉県在住、TOEIC 915点(リスニング満点取得)。旅行と食べ歩きが趣味のアラサー女性です。日頃はカロリー控えめのヘルシーな料理作りに励んでいます。