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パナマ運河の水門開閉を間近で見る
2017/08/10
パナマ運河
パナマと言えばなんと言ってもパナマ運河ですね。パナマ運河はアメリカによって建設された20世紀を代表する土木建築で、大西洋と太平洋を繋ぐ唯一の運河です。全長は80キロ、ガトゥン湖という湖を通して造られています。
ガトゥン湖は一番高いところで26メートルの海抜差があります。つまり、ただ運河を大西洋から太平洋にぶち抜きで造るだけでは、湖の水は高低差のせいで海に流れ出て、干上がってしまうことになります。(理論的には)。そこでいくつもの閘門(水門)を設けて人工的に高低差を調節し、大型船を通しています。
この水門による海面差の調節を間近で見られるのが、ミラフローレス閘門というポイント。パナマシティのすぐ近くにあるこの閘門には、タクシーで来るのが一番便利。20分かからないくらいで、料金は7ドルでした。
こちらにはビジターセンターがあり、実際に船が水門に来るまでの時間つぶしができます。パナマ運河の歴史についての映像や、パネル展示などがあります。いよいよ船が近づいてくると、係の人が呼びに来てくれるので、皆でぞろぞろと展望室へ向かいます。
まず、水門と水門の間の閘室と呼ばれる部分に船を挟み、そこに溜まった水を少しずつ抜いていくことで水位を下げて、船をスムースに通すのです。
この一連の流れに1時間半くらいくらいかかったでしょうか。まあ正直に言うと、ずっと見ていてそんなに面白いものではありません(笑)水門の後ろ門が閉じられるところと、水位調整が終わって前門が開き、船が発進するところが一番の見所でしょうか。そのため1人で行くとかなり時間を持て余します。何人かで言って、おしゃべりしながら気長に見るのがいいと思います。
そしてびっくりなのが、このビジターセンターと展望室の入場料。外国人だと大人15ドルもするのです。パナマ運河はパナマシティの唯一の大きな観光地と言って間違いないので、かなり観光客の足もとを見た料金設定と言えるでしょう。
どんどん値上がりしているという通行料といい、パナマ運河はパナマの打出の小槌と言えそうです。
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そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。