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パナマの通貨と物価感覚とは?
2017/07/27
パナマは歴史的にアメリカと関係が深く、その関係は経済にも深く関係しています。パナマ運河は現在はパナマ政府の管轄ですが、つい最近までアメリカ所有だったことはご存知ですか? パナマ運河がパナマに返還されてから、パナマは国として大きく発展を遂げ、現在では中米で1,2を争うほど安定した裕福な国となっています。
しかしアメリカの影響は現在も色濃く、それがよく分かるのが、通貨がUSドルそのものなことです。パナマの通貨はバルボアと呼ばれ、値段表示がバルボア(Bと数字の後についています)でされていることも多いのですが、使われている紙幣はUSドル。基本的にUS1ドル=1バルボアです。
コインはパナマ独自のバルボアコインがありますが、USドルのコインもそのまま使えます。お釣りはバルボアコインで返ってくることもあれば、USドルコインで返ってくることもあります。ちなみにバルボアコインはアメリカでは通用しません。
もちろんATMから出てくるお金もUSドル。ウェスタンユニオンでお金を受け取ってもUSドル。
さてパナマの物価ですが、これは中米ではコスタリカに次いで高いです。ホステルのドミトリーベッドが1泊15ドル前後、シングルは最低30ドルから、安い食堂に入って食事しても、1回7ドル以上はかかってしまいます。
自炊をしようにも、野菜の値段が高いことにびっくり。熱帯気候のパナマでは葉野菜などの栽培が難しいことに加え、そういった背景もあり野菜を好んで食べる人が少ないことが影響しているようです。
シャンプーやトイレットペーパーなどの日用品などは、日本とあまり変わらないくらいの値段です。
バスの初乗りは25センターボス(25セント)と悪くないので、観光する場合はバスを最大限利用するといいですね。長距離バスも、例えば10時間乗って30ドルほどと、そんなに悪くありません。
節約派には厳しい国と言えるので、懐事情に気をつけつつ滞在したいものです。
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そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。