神社参拝の旅
パワースポットや魅力的な神社は心を豊にします。全国のおすすめ神社を紹介します。

正面と背面に拝殿がある須佐之男神社(新潟県)

2012/06/14

須佐之男神社おもて

須佐之男神社おもて

須佐之男神社うら

須佐之男神社うら

月岡温泉と市島邸という観光スポットの近くに鎮座している神社です。日本各地だけでなく、地元の神社をひとつひとつ参拝してきた私だから思うのかもしれませんが、地元の須佐之男神社には驚かされました。一般的には正面に拝殿、その奥には本殿や神殿と呼ばれている場所があり、そこに御神体が祀られています。けれども、須佐之男神社は正面と背面に拝殿があるのです。

背面には須佐之男の妻神である奇稲田姫命が祀られているとのことですが、背面の拝殿に掲げられているのは、「天王神社」なのです。一般的には天王神社の祭神は牛頭天王です。明治の神仏を明確にするという政策により、牛頭天王と神仏習合していた須佐之男を祭神とした神社が多いので、この神社も本来の祭神は牛頭天王なのかもしれません。

とある国の太子には角があり、周囲から奇異にみられて孤独な日々を送ったあと、長い旅をしていくという牛頭天王伝説があります。角といえば、旧約聖書のモーゼにも角があったといわれています。出羽羽黒神社などの山開きをしたとされる、元々は皇族であった蜂の子皇子も個性的な姿のお顔をされていたとされています。神社にある狛犬をみるとわかりますが、狛犬の片方の頭にも角が生えています。ただし、古くからある神社の狛犬だけで、新しい神社の狛犬の頭には角がないものがあります。

意味深な大きな石も祀られていて、小さな神社ですが、存在感を強く感じる神社です。

須佐之男神も牛頭天王も、厄除けがいちばんのご利益です。毎年六月の末に、各地の神社で行われる「茅の輪くぐり」の神事は、牛頭天王の伝説からはじまったものとされています。須佐之男神社は私の遠い過去のメッセージをいただいたところでもあり、なにやら深い縁を感じる社です。

関連記事
ライタープロフィール

MUMUさん/男性/年齢:50代/新潟県在住/神社が好きで日本各地をまわっています。趣味でボーカロイドでの音楽作りやギターでオリジナルの歌をつくり、ときどきライブもしています。自分らしく生きることをモットーにしています。