神社参拝の旅
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神と仏が共存する熊野那智大社(和歌山県)

2012/05/11

熊野那智大社

熊野那智大社

熊野那智大社のお社に参拝するために、長い階段を登り終えると、階段の横にある敷地に小さなお堂が見えます。さっそくそのお堂に入ると、観音様が祀られていました。

そうです。熊野那智大社は「神仏習合」が今でも色濃く残されている社なのです。明治の時代の前は、お寺にも神社が祀られたり、僧侶が神社で神事をしたりしていたところもありました。また、神社の祭神は仏教の観音さまや仏さまの仮の姿であるという教えもなされていました。そうした祀り方をやめて、神社と寺社を明確に別けようとした動きが過激な「廃仏毀釈」につながってしまいました。

今の神社をあちこちまわってみると、元々祀られていたものが、不動尊さまだったり、仏教系の神さまであったりします。それが廃仏毀釈によって、神名だけが変更されてしまった社が多くあることがわかります。

その点、熊野那智大社は堂々と観音さまが祀られ、明治以前の神社の風貌をかいまみせてくれます。境内には「飛龍神社」という滝をご神体にした神社もあります。これも、本来、岩や山など、自然なるものを神さまの現れとして祀っていた古来の神社のありようを伝えています。

風水師の方のお話によると、いままでの悪運を祓ってくれるパワースポットだそうです。その風水師の方のおすすめポイントは飛龍神社の滝の前だそうです。そこでゆっくりと息を吸い、滝の前で写真を撮影するとよいそうです。

熊野三山のどの社にもある熊野牛王神符は、カラス文字で書かれた御神符も数ある神社のなかでは珍しいものです。

蟻の熊野詣という言葉がありますが、熊野那智大社にやってくると、その心地よさとその後の道が開かれてきた私の人生を思いますと、救いを求めて蟻のように群がって参拝していた人たちの気持ちがわかるような気がします。

熊野那智大社・公式ホームページ

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ライタープロフィール

MUMUさん/男性/年齢:50代/新潟県在住/神社が好きで日本各地をまわっています。趣味でボーカロイドでの音楽作りやギターでオリジナルの歌をつくり、ときどきライブもしています。自分らしく生きることをモットーにしています。