- 作詞、作曲の方法
- アマチュアミュージシャンとして活躍しているMUMUさんの作詞、作曲の方法を紹介します。
演奏がうまく行った時。はじめて演奏したときどうだったのか
2012/08/13
最初で最後のアンコール
高校生の頃にギターを練習しはじめ、歌づくりもしていた頃。学校の文化祭で演奏する話がでました。私のクラスからの出演はおなじクラスの三人バンドと私とT君のふたり組でした。T君とは仲がよかったわけではなく、文化祭で演奏するために組んだ友人でした。二人で当時、流行っていた歌を日々練習をしていました。そして文化祭の当日、彼は突然、休んでしまったのです。私は急きょ、当日演奏する予定の歌を全曲、入れ替えることにしました。その頃大ヒットしていた吉田拓郎さんが作詞作曲して、元かぐや姫のパンダさんが歌った「落陽」と、オリジナル曲を二曲にしました。
「落陽」は当日、練習して歌ったという記憶があります。当時の記憶ではラジオやテレビでは聴いてはいなかったと思います。当日、仲良くしていた友人がギターを弾きながら歌っているのを聴きつつ、練習をしたのです。「落陽」という歌はそれほど好きではなかったのですが、歌うなら場内を盛り上げるためには大ヒットしている歌を最初にやるほうがよいだろうと思ったのです。
出番前は緊張でがちがちになっていましたが、本番になったら妙に気持ちが落ち着くとともに俄然やる気がでてきました。人前でギターと歌をやるはじめてのライブです。死にものぐるいでギターをかき鳴らし、歌いました。三曲を歌い終え、ステージを立ち去ろうとすると、アンコールがきました。ですが、アンコールに応える準備もしていませんでした。当日に急きょ準備したからでもあります。そのまま舞台から降りたのですが、実はアンコールをいただいたのは、そのときが最初で最後です。ですからまだアンコールで演奏をしたことがないのです。
いままで何度も演奏し、歌ってきましたが、パーフェクトだと思えたライブはありません。いつも歌詞をまちがえたり、演奏をまちがえたりです。ただ、例外的にはうまくできたと思えたのは、これで音楽活動を休止しようと思って臨んだ平成十二年のライブでした。父が先生をしているカラオケ教室の発表会を文化会館の大ホールでやったステージです。実は高音域の部分が日によってでないほど、私の音域のぎりぎりの部分を使うオリジナル、二曲です。三日前まではどうしても高音域がでないので、その歌詞の部分は裏声を使って歌うことにしました。ですが、当日のリハーサルのときに、奇跡的に声がでたのです。「さすらい舟」という演歌と「ラストソング」というオリジナル曲を、これで最後なのだと思いつつ熱唱しました。演奏も歌もパーフェクトにできたと思います。観客のみなさんや一緒に出演していた方々からも高い評価を受け、充実した一日を送ることができました。
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MUMUさん/男性/年齢:50代/新潟県在住/神社が好きで日本各地をまわっています。趣味でボーカロイドでの音楽作りやギターでオリジナルの歌をつくり、ときどきライブもしています。自分らしく生きることをモットーにしています。