フィリピン語学留学(英語)・幼児&お母さん編
「幼稚園事情」「学費と教材」「幼稚園のセキュリティ」などフィリピン語学留学・幼児&お母さん編を紹介します。

フィリピン幼稚園の1日

2012/10/25

フィリピン幼稚園の疑似体験として、朝自宅をでて通園し帰宅するまでの一日を綴ってみます。父子家庭ですので、ちょっとニュアンスに違いがあるかもしれませんが、親としての目線は同じです。

フィリピンの朝は一番鶏の「クックルククー」から始まります。天然の目覚まし時計は強烈で、一番鶏が鳴くと二番鶏、三番鶏、四番鶏・・・周囲一帯に広がっていきます。そして犬の遠吠えが「ワウォ〜〜ォン」と集落に伝わっていきます。外にでて見ると、薄暗い空にピンク色の朝焼けが鮮やかに広がっていきます。

我が家の朝食は毎日チキン&タマゴ雑炊に決めています。お米を洗わずに鍋に入れて、水を多めに足して火を点けます。沸騰してお米が柔らかくなったら、チキンスープの素を入れ火を止めて、溶き卵を静かに注ぎ込めば出来上がりです。雑炊の上にカラモンガイの生葉を散らします。簡単で手早く飽きが来ない、しかもカラモンガイには、世界で一番多くの成分が含まれ栄養バランスもグッドです。

娘が朝食を食べている間に、リュック、教科書、ノート、ボールペン、下履き、制服、帽子、水筒、お菓子を用意します。毎日持っていく内容が違うので専用の棚を用意しています。水筒に水を入れて冷凍庫で凍らせておくと、お昼頃まで冷たい水を飲む事ができます。朝7時、娘を4輪バイクの後ろに乗せてハイウエイに向かいます。ハイウエイは通勤と通学、そして近隣から市場に魚介類や野菜、果物を運ぶ行商人達で溢れかえっています。

自宅から15分ほどで幼稚園に到着、ゲートにはセキュリティーが立って交通整理をしています。園長と先生に朝の挨拶をして、同じ幼稚園のお母さんやお父さんとも挨拶をします。娘は教室に入ると直ぐに遊びだしていました。8時に授業が始まりました。先生が紙芝居のように絵を見せながら英語で教えています。「ドッグ、キャッツ、ラビット、キャメル、エアプレーン、バイサイクル、バンコ、ショップモール、バーバー」等々あまりジャンル分けに拘らない、ランダムなレッスンになっていて、45分すると休憩になります。

10時になるとスナックタイムになります。娘は小さなビスケット1袋、バナナやアップル、マンゴーの子供や、スパゲッティ、サンドイッチ中にはハンバーグやチキンを食べている子供もいます。フィリピンの富裕層では、子供も親も全体の60パーセント以上が肥満体です。スナックタイムの後は、英語と簡単な計算の授業ですが、スナックを食べて目がトロ〜ンとしている園児が目立ちます。寝ていても、おしゃべりしていても、先生はまったく気にしないでマイペースなのです。

11時30分になると幼稚園が終わります。外には車やバイクなどのお迎えが沢山集まっていました。半分眠りかかっている娘をバギーの後ろに乗せて、身体を縛り付け落ちないようにしてから自宅へと向かいます。日本の幼稚園と比べると、南国らしい大らかな気質を感じさせてくれるメリットがあります。

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ライタープロフィール

Jack天野/男性/年齢:50代/セブ島在住/13歳より横須賀の将校クラブでドラマーデビュー、20歳でハモンドオルガン奏者、その後ピアノの弾き語りとしてファイアットリージェンシーと契約し東南アジア各国のホテルロービーピアニストを務めました。ちょっとマイナーな部分も含めて、楽しい記事を書きたいと思います。宜しくお願いします。