ニカラグアってどんな所?
「サン・フアン・デル・スール 日帰りできるビーチ」「サン・フアン・デル・スール おすすめの宿」「古都、グラナダ」「ニカラグアで盗難に遭った経験」「ニカラグアの国内事情と、観光事情」「ニカラグアの美容院で起こった悲劇」などを紹介します。

ニカラグアの国内事情と、観光事情

2017/06/22

ニカラグアは北半球でハイチに次いで2番目に貧しい国と言われています。しかし社会主義政権になって長いため、病院での基本的な治療は無料ですし、公立の教育機関も無料です。保険会社などの圧力があり、そのどちらにも莫大な額がかかるアメリカと比べると、どちらが豊かなのか、と考え込んでしまいます。(もちろん、受けられる医療や教育のレベルには差がありますが)

古くからキューバと仲が良く、ラム酒と葉巻で税収を増やしたキューバをモデルとして、ニカラグアでもラム酒と葉巻の生産が盛んです。フロール・デ・カーニャというのがニカラグア産ラム酒のトップブランドで、中南米各国に輸出されて親しまれています。わたしが現在住んでいるメキシコでも、高品質のラム酒ブランドとしていろんな酒屋で見かけます。

例えばお隣のコスタリカやグアテマラに比べると、観光客の数はそんなに多くはないのですが、観光立国として外貨を稼いでいきたい方針らしく、観光地への交通や、治安には国として気を配っているのが見てとれます。

観光地はニカラグア湖周辺に集中しています。グラナダ、オメテペ島が代表的で、あとはカリブ海沖のコーン島がバックパッカーの目的地として有名です。ただびっくりするのが、それだけ貧しい国と言われているのに、宿泊費や外食費はアジアの国々の何倍もするのです。これはニカラグアだけでなく、他の中南米の国にも言えることで、現地の人にとってはものすごいインフレだと言えます。ただローカルの人が利用しない、観光客向けのものを高く設定している節もあります。

首都のマナグアは危険な町として有名ですし、特に見るものもないので滞在はおすすめしません。移動の関係でどうしても1泊しないといけない場合などは、バスターミナル内の宿泊所に泊まることをおすすめします。TICAバスという国際バスのターミナル内には宿泊所があります。バスターミナルの周辺にはいくつかホステルやホテルがありますが、バスターミナルからホステルまで移動する間に強盗に遭った、という笑えない話も聞いたことがあります。

一般にニカラグアは、観光客が行く観光都市の治安には国として気を配っていますが、それ以外の都市は危険なことが多いです。観光ルートをあまり外れないようにするのが無難です。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。