- ラオスってどんな所?
- ラオス旅行したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。
ラオス・シーパンドンで川イルカウォッチング
2015/11/12
広大なメコン川
広大なメコン川に浮かぶ中洲のシーパンドン周辺では、イワラジイルカという川イルカの一種を見ることができます。絶滅危惧種だそうで、2011年時点で生息数は85頭と推測されています。そんな珍しい川イルカですが、ウォッチングするために特にややこしい準備や決まりはありません。ツアーに参加する必要すらないのです。こういうラオスののんびりしたところ、何ともいいなあと思います。
わたし自身は川イルカを見られることすら知らなかったのですが、滞在中仲良くなったオーストラリア人の女の子が、川イルカが見られるポイントがあるから行ってみよう、と誘ってくれました。彼女によると、わたしたちの滞在先のデット島から、イルカが見られるお隣のコーン島の南端まで、レンタサイクルで行けるとのこと。レンタサイクルはどこのゲストハウスでも1日1万キップ〜1万5千キップ(1万キップ=約100円)で貸し出しています。
早朝の方が川イルカを見られる確率が高いというので、当日は頑張って朝6時に起きて出発しました。デット島の東側のゲストハウスエリアから、コーン島の南端までは自転車で1時間くらいかかりました。デット島とコーン島をつなぐ橋を渡るとき、コーン島への入場料を払います。入場料は2万キップほどだったと思います。途中でこぼこ道もあって大変でしたが、さわやかな朝の空気の中、森や田んぼの中をサイクリングするのは気持ちが良かったです。
さわやかな朝の空気の中、森や田んぼの中をサイクリング
コーン島の船着場に着いたら、近くのレストランの人に「川イルカを見たい」と伝えました。するとすぐにモーターボートを出してくれるというおじさんを連れてきてくれました。7万キップで折り合って、早速ボートへ。コーン島とカンボジア国境の真ん中くらいまで行って、おじさんがエンジンを止めました。それからはひたすら、イルカが現れるのを待つのみ。
霧がかかっていて見通しがあまり良くなかったのですが、イルカの背が見えると目のいいおじさんが「あそこ!」と教えてくれました。残念なことにわたしはあまり目が良くないので、はっきり見ることはできなかったのですが、川面に何かきらっと光るものが見えたので、それがイルカだったのだと思います。
イルカウォッチングはもちろん、サイクリングも含めて、ラオスの自然にたくさん触れられたいい体験でした。
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そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。