ラオスってどんな所?
ラオス旅行したそまちひろさんが、現地の様子を紹介します。

何もない、を楽しむ。ラオス・シーパンドンの超絶エコライフ

2015/10/28

ラオス・シーパンドンの超絶エコライフ

ラオス・シーパンドンの超絶エコライフ

ラオスは最近でこそ観光客も増えてきましたが、それでも東南アジアの中で最も後進国なので、日本から行くとそれこそびっくりすることも多いかと思います。

世界遺産に指定されているルアンパバーンや、首都のビエンチャンなどは観光客向けの設備もまずまず整っていますが、カンボジア国境に近いシーパンドンに滞在したときは、その素朴さにびっくりを通り越して、感動を覚えてしまいました。

シーパンドンは土地の言葉で「四千の島」を現します。このあたりのメコン川の中洲に浮かぶ島々が大小合わせて四千あることからつけられた名前です。その中で観光客の大半が滞在するのがコン島とデット島です。

わたしはデット島に滞在しましたが、まず、メインストリートが舗装されていません。土をならしただけの道なので、雨が降るともう大変。全面泥だらけのぐちゃぐちゃになります。ゴムサンダルで歩き回り、途中メコン川で足を洗う、という貴重な体験ができます。

設備の整ったホテルもあるにはあるのですが、超少数。だいたいの宿泊客は家族経営のゲストハウスに泊まります。このゲストハウスというのが木造の高床式のバンガローで、蚊帳つきのベッドが置いてあるだけのとてもシンプルなもの。夜には裸電球にありとあらゆる虫が集まってきます。

またシャワーはもちろん水のみです。ただしこのシャワーはタンクに雨水をためたものなので、日差しがきつい日中には水が温められて、 微妙にお湯シャワーになって嬉しかったりします(笑)

停電もしょっちゅうです。一度食堂で食事を注文した直後に停電し、「料理できないから閉店です」と追い出されたことがあります。外出中に停電に遭遇してしまうと、帰り道がシリアスに暗いので大変です。ほとんど目を閉じて歩いているようなもので、あちこちにぶつかりながら帰ったこともあります。そのため、夜出歩くときは懐中電灯が必須です。

この体験は2010年のものなので、現在では変わっていることもあるかもしれません。ただ、それでもまだ日本はおろか、他のどんな外国でももう体験できないようなことが体験できてしまうシーパンドン滞在。話のタネに、一度いかがでしょうか。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。