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フランス/聖母マリアにささげる教会〜パリとシャルトルの大聖堂で
2010/08/12
フランスの国の中には、「ノートル・ダム寺院」、あるいは「ノートル・ダム大聖堂」と呼ばれている建物は、いくつもあります。とくにパリのシテ島とシャルトルとルアンの「ノートル・ダム」は有名です。
『フランダースの犬』のネロ少年の終焉の地も、国は違えど(ベルギー)、アントワープのノートル・ダム寺院でありました。
「ノートル・ダム」とは、直訳すれば「私たちの高貴な女性」。カソリックにとっては、聖母マリアのことだそうです。ノートル・ダム寺院とは、「聖母にささげる教会」というところでしょうか。
フランスのノートル・ダム寺院で、もっともメジャーなのは、パリのノートル・ダム大聖堂。12世紀に建設が始まり、完成したのは14世紀。18世紀の革命でダメージを受けたものの、19世紀に修復されて今にいたります。その間、歴代の国王や皇帝ナポレオンの戴冠式の会場になり……という「パリそのもの」のような歴史も重要ですが、華麗なステンドグラスに圧倒されつつ、400段近い階段をのぼって屋上に出れば、パリの街が一望に。あたりににらみをきかせている怪獣たちの彫刻は、目の前です。
この大聖堂の壮大な外観を堪能するには、「とくに、(超高級レストラン)トゥール・ダルジャンからのながめがすばらしい」そうで、懐に余裕のある方にはおすすめです。
そして、シャルトルのノートル・ダム大聖堂。パリから約2時間かかりますが、足を伸ばす価値はあるでしょう。大平原のなかに、このゴシック様式の代表作にして、「フランス一美しい」といわれる聖堂が建っている姿は、感動的です。もちろん、「シャルトルの青」と呼ばれるステンドグラスの美しさも。
ただし、これらはフランスのカソリックの方々にとっては、「現役」の宗教施設なのですね。彼らにとっては、「キレイだわー、キレイだねー」ともっぱら物見遊山気分の私なんぞは、迷惑なだけのよそ者でしょう。もっとも、貧者の一灯ともいうべき、「お布施」は置いてきましたが。
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オオタクーミンさん/女性/東京在住、もしかして「鉄子」と「歴女」のさきがけだったのかも知れない、ぎりぎりアラフォー世代のライターです。小さいころから、愛読書の1つが時刻表で、プライベートの国内旅行には、たとえ北海道を旅するのにも、飛行機を使うなんてことは、はじめから考えない、まったく日航を応援してない日本人です。