国内のおすすめスポット
国内旅行ではここがおすすめ!五つ星のおすすめスポットを紹介します。

埼玉県行田市/極楽気分を現世で味わえる古代蓮の里

2019/06/03

春と言えば桜の花、夏はひまわり畑、秋はコスモスなど四季折々の花が楽しめる日本。季節の花を楽しみにふらりと遠くまで行くこともあるでしょう。しかし、その中でもはっきり言ってしまうと地味な部類に入ってしまう「蓮の花」を愛でられるのが埼玉県行田市にある「古代蓮の里」です。

蓮というと極楽浄土に咲いている花やお釈迦様など仏教的なイメージを持っている方も多いはず。正直なところ、お花見に行こうと誘われて蓮の花だったならばなんで?といった気分になるかもしれません。私もその一人でした。

母親から「古代蓮の里」に行こうと言われ、あまりワクワクとした気分にならぬまま、何となくお付き合いをする感覚で同行しましたが、蓮の花の魅力に心奪われてしまいました。

「古代蓮の里」は広い公園のようになっており、その中に蓮池や水生植物園、池といった区画があり、そこに蓮の花が咲いています。公園の名前の由来にもなっている古代蓮は行田蓮とも呼ばれ、1400年〜3000年前から存在する蓮とも言われているそうです。鮮やかな紫色の大きな蓮の花が泥沼から咲いている姿は何とも神秘的。極楽浄土を思わせる神聖な空気が漂います。

しかも「古代蓮の里」の古代蓮は人為的に植えられたものではありません。この公園周辺は古代は湿地帯だったエリアだったようで、蓮の花が自生していたと考えられています。それから時は過ぎて地形が変わり現代になり、この地に公共施設を建てようとした際に掘り起こした土から蓮の種が自然発芽したのだとか。その生命力を讃え、公園として整備された背景があります。なんともロマンを感じる話ですよね。

「古代蓮の里」では古代蓮を含む42種の蓮の花が咲いています。それぞれ大きさや色、かたちが異なり、こんなに蓮の種類があるのかと感心してしまいました。

古代蓮は毎年6月下旬から8月上旬にかけて咲きます。見ごろが長いのもうれしいところ。蓮の花って地味じゃない?観て楽しいの?と思う方にこそ、ぜひ訪れていただきたいスポットです。

関連記事
ライタープロフィール

えのきさん/女性/年齢:30代/東京都在住/限りなくブラックに近いグレーな会社で激務を5年間経験。その後、自由を求めてフリーランスとして独立。現在は元気すぎる娘に手を焼く日々。趣味は一人旅と野球観戦とアニメと漫画。