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群馬県の観光地に行ったならば「かるた」を探してみよう

2019/03/15

群馬県出身者ならばほぼ100%の確率で知っているもの。それは「上毛かるた」と呼ばれるご当地かるたです。群馬県内の名産や観光スポット、偉人などが書かれているかるたで、これさえあれば群馬県の9割は理解できるのではないかという観光ガイド的な存在でもあります。

「地域について紹介しているかるた」といった側面だけ考えれば、ほかの地域にもあるかもしれません。しかし、群馬県では小学校時代からまるでスパルタ教育かのように上毛かるたをプレイさせられるのです。クラス対抗の試合だけでなく学校単位でかるた大会が催されることもありますし、さらに市が主催しているものやその上に行くと県大会も開催されています。

私は今群馬県を離れていますが、群馬県民に会うと上毛かるたの話題だけで世代を超えて盛り上がれます。私は「き」の札の出身なんですよ!などと札で出身地を紹介することもありますし、お互いに地名で言われるよりもピンとくるので便利です。

先述した通り、上毛かるたは県内の名産、観光スポット、偉人などが描かれています。そして実際にその舞台となっている場所には必ずかるたの絵札と読み札が描かれた石像が建てられています。

例えば「あ」は「浅間(あさま)のいたずら 鬼の押し出し」という札。こちらは群馬県と長野県境にある活火山・浅間山についての札で、1783年に大噴火をしたと言われています。「鬼の押し出し」とは浅間北麓にある嬬恋村にあるマグマが流れ出て凝固した溶岩を言い、群馬県の名所になっています。

鬼の押し出しの側にも「あ」の札が描かれて石像があり、札の解説とエピソードが刻まれています。このように「あ」以外でも上毛かるたとゆかりのあるスポットであれば、同じように石像を見つけることができるでしょう。

上毛かるたはもやは群馬県民にとっては共通言語のようなもの。もし上毛かるたの石像を見つけた際には地元の人に、「これって上毛かるたの札ですよね?」と声をかければ、好意的に接してくれるはずです。

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ライタープロフィール

えのきさん/女性/年齢:30代/東京都在住/限りなくブラックに近いグレーな会社で激務を5年間経験。その後、自由を求めてフリーランスとして独立。現在は元気すぎる娘に手を焼く日々。趣味は一人旅と野球観戦とアニメと漫画。