コスタリカってどんな所？: 「コスタリカ入国管理局でのトラブルと、対処法」「通貨と物価感覚について」「コスタリカの気候と服装について」「コスタリカの治安」「コスタリカ人ってどんな人たち？」「コスタリカの食事」などコスタリカについて紹介します。

コスタリカは治安がいいの？

2017/10/18

中南米は全体的に治安が悪いことで有名ですが、コスタリカはその中でも比較的治安がいい場所と言われています。海外から学生が勉強に来ていたり、裕福な旅行者が多いことでも有名です。でも、その情報だけで「じゃあ何をしても大丈夫」と思ってしまうのは早計です。

どんな国とも同じように、ひとつの町の中に「旅行者が行っても大丈夫な場所」と「危険だから入らない方がいい場所」があります。安全な地区と、ひとりでは入らない方がいい場所が隣り合っていて、安全な場所を歩いていたはずが、うっかり危険な地区に迷いこんでしまっていた、ということもざらです。

そのため、地図をしっかり持って、宿の人に危険な地区などを記入してもらい、そこに迷い込まないように気をつけながら歩きましょう。

サン・ホセで治安が悪いことで有名なのは、各バス会社のバスターミナルが集まる地区。ここは昼間歩いてもちょっとぴりぴりした空気を感じます。大きいバックパックを背負って歩いていると、全財産を持ち歩いていますよ、と大声で言っているのと同じことなので、周囲にしっかり注意を配って歩くか、夜間であればタクシー移動がおすすめです。

そうやって気をつけていても、強盗に遭ってしまう例はあります。友達で実際に、コスタリカに着いた初日に強盗に遭ってしまった人がいます。彼の場合は、空港から町に出てきて、特に危険ではない地域を1人で歩いていました。周囲にまったく人気がなくなった瞬間があり、そのときに2人組が後ろから追いついてきて、ナイフを突きつけられて脅されたそうです。もちろん隠しベルトまでさぐられ、全財産を奪われてしまったとのこと。

性質の悪い強盗だったらしく、キャッシュカード類まで奪われてしまい、日本大使館に助けを求めて、日本からの現金の到着までしのいだそうです。

脅されたら、抵抗せずに持っているお金を全部差し出しましょう。夜間の強盗だと、人目がないのをいいことにATMまで連れていかれて、監視のもと限度額までお金を引き出すことを強要されたりもします。この場合も命より大事なものはないと思って、抵抗せずに受け入れましょう。

ライタープロフィール

そまちひろさん／女性／年齢：30代／中南米（2013年現在）／フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。