ボリビアってどんな所?
「ボリビア・ラパス」「高山病に効く、ボリビアのコカ茶」「ラパスの街でエスニック料理」「ボリビア旅行のときに注意したいこと」などを紹介します。

ボリビア人の友人を作るのは難しい?

2017/02/21

中南米というと誰もが皆フレンドリーというイメージがありますが、そこはやはり国によるようです。ボリビアは残念ながら、フレンドリーではない部類に入る国。それでも人と人との距離は日本よりだいぶ近い印象があるので、日本から来たばかりの人にとっては、十分フレンドリーだと感じられるかもしれません。

というのも、ボリビア人は外国人に対して少し警戒感があるようです。それは長い植民地時代と、植民地時代が終わってもアメリカに経済支配され続けた、という外国との軋轢に理由がありそうです。特に現在のエボ・モラレス政権はアメリカに対して強硬姿勢をとっていて、アメリカから敵視されているキューバとも積極的に交流を行っています。アメリカ人はボリビアビザ取得に150ドル以上もかかるとか。(ちなみに日本人は無料)

また、先住民の人たちは伝統文化を守って、昔ながらの共同体意識を持って暮らしている人たちが多いので、外国人に対して心の壁のようなものがあるのかな、とも思います。決して敵意があるというわけではないのですが、無関心に近いかもしれません。

ただ、初対面で日本人と言うとかなり好印象を持ってもらえるな、という感覚がありました。日本はODAなどでボリビアに大きな援助をしており、JICAなどの国際援助組織も広く認識されていました。これはボリビアに限ったことではないのですが、こういうところは日本の中立平和主義と、積極的な海外援助に感謝しないとな、と思います。

他の中南米の国ではスペイン語をあまり話せなくても、現地の人がどんどん話しかけてきてくれて、何とか英語でコミュニケーションをとって仲良くしてくれることも多いのですが、ボリビアではスペイン語を話せないとなかなか友人を作るのは難しいかもしれません。でも、基本的には暖かい人たちなので、こちらが笑顔でどんどんコミュニケーションをとっていけば、きっといい関係が築けるはずです。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。