ボリビアってどんな所?
「ボリビア・ラパス」「高山病に効く、ボリビアのコカ茶」「ラパスの街でエスニック料理」「ボリビア旅行のときに注意したいこと」などを紹介します。

ボリビア旅行のときに注意したいこととは

2017/02/03

ボリビアは観光地の点でも文化的にも見所が多い面白い国です。ただ、南米の中でも旅行をするのがハードな部類に入ると思います。

多くの観光地が富士山を超える4000メートル級の高地にあり、高山病の恐れがあるのも理由のひとつですが、それ以外にも例えば衛生環境があまり良くないことが挙げられます。

まず、ラパスは谷底のようになっている街の中心を多くの車やバスが行き交っているため、排気ガスによる汚染が進んでいます。また、高地で空気が薄いことも相まって、わたしはここでひどい咳に悩まされました。1週間ほど、横になると咳が止まらなくなるため、横になって眠れない事態に陥り、とても辛い思いをしました。

また、水質も良くありません。ボリビアについてから2週間ほど経って、胃酸が出過ぎる状態になり、ひどい胃炎になってしまいました。もちろん水道水をそのまま飲んだりはせず、ペットボトルの水を飲んでいたのですが、料理をしたり、外食をする際には水道水を使ったものを口にしてしまうので、100%安全とは言えません。

ある晩など、みぞおちの背中側に焼けるような激痛が走り、何度も吐く有様で、もうこのままボリビアで死ぬんだ、と思ったほどでした。薬局で買った胃酸過多用のバリウム状の薬を飲んでしのぎましたが、その後もかなり長い間胃痛が続いて大変でした。

また、ラパスではスリなどの軽犯罪も多いので、注意が必要です。友人は観光客が多いサガルナガ通りで、子供の集団に囲まれたと思ったら、いつの間にかカメラを盗まれていたそうです。

文化的なことにも注意が必要です。ボリビアは先住民系の人が多く、民族衣装を着て街を歩いている様子はとても様になるのでつい写真を撮りたくなると思いますが、彼らは写真を撮られると寿命が縮むという考えを持っているため、写真を嫌がります。そうでない人も、見せ物のように写真を撮られるのを快く思っていません。そのため、勝手に写真を撮るのは避けましょう。撮りたい場合は、必ずひとこと「撮ってもいいですか」と声をかけてください。

以上のことに注意して、楽しいボリビア旅行にしてくださいね。

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ライタープロフィール

そま ちひろさん/女性/年齢:30代/中南米(2013年現在)/フリーライターおよび翻訳業。お気に入りの国はインド、住んでみたい国はスペイン、そして現在は南米を縦横断中、という矛盾だらけの人生を満喫しています。著作に「ヘラクレイトスの水」(大宰治賞2009収録)。