みんなの五つ星旅行記
なんて旅は良いんだろう。思い出に残ったとっておきの旅行記を紹介します。

イタリア/美食街道・エミリア街道

2010/08/04

食が美味いイタリアにあって、特に美食の街といわれるボローニャをはじめとするエミリア・ロマーニャ州は、これまでイタリア各地でいろいろと食べてきた中で、やはり最も高いレベルにあるとつくづく思います。

アルプス山麓のアオスタからミラノ、ボローニャを経て、そしてアドリア海沿いのリミニにいたる街道は、エミリア街道と呼ばれます。実は、古代ローマの時代から重要な通商路であったことは、イタリアではとても有名な話です。当時からの幹線道路が、今でも国道9号線として立派に残っているのが、またイタリアらしいです。

さて、このエミリア街道こそ、美食街道といえます。生ハムとパルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)で有名なパルマも、このエミリア街道沿いにあります。いまやどこでも生ハムは味わえるかもしれませんが、パルマに近いほど、その生ハムの味は「これでもか!」と言えるほど絶品でクセがなく、やみつきになります。メロンやイチジクなどのフルーツにも合います。日本で下手な、高い生ハムはもう食べられなくなりました。

パルミジャーノも美味しいです。「デカメロン」の作者、ボッカチオが書き残したほど古い歴史を持ち、イタリア料理の肉料理やパスタに欠かせません。リストランテやトラットリアでボロネーゼなどを注文すると、パルミジャーノの粉チーズが入った器を、オリーブなどとともにボン!と置かれます。日本のような筒状ではなく器に入っているところが、文化の違いだなと感じました。

さらに、肉やソーセージ、生ハムの詰め物をした指輪型のパスタ、トルテッリーニも、この地方の名物です。ミートソースやクリームソースであえて食べることが多いですが、これまた絶品です。

わざわざ高級なリストランテに入らなくても、大衆食堂のトラットリアでも十分、美味しく食べられます。1人旅にはとてもありがたい存在で、前菜とパスタ、パンとデザートがついたディナーセットが10ユーロで食べられるトラットリアをボローニャ市街地で見つけ、とても重宝しました。

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ライタープロフィール

AKIさん/女性/年齢:30代/大阪府在住、自己紹介:日本と世界を旅しています。好きなモノは、ご当地グルメ・スポーツ観戦・空港・鉄道・歴史・温泉など。大きめのバイクにも乗ります。海外のサーキット行脚もライフワーク。