岐阜ってどんなところ?
岐阜のおすすめスポット、風習、温泉、お土産、お祭りなど岐阜について紹介します。

ぜひ私たちの町へいらっしゃい「中津川おいでん祭」

2020/01/20

中津川市の夏の一大イベント、中津川おいでん祭。私は一度しか見たことないのであまり語る資格はないのですが、とても温かいお祭りなので他の地域の人にも知ってもらいたくて書くことにしました。それに実は私の生まれ故郷、愛知県豊田市にも「豊田おいでんまつり」というお祭りがあり、元々親近感があったのです。でも中津川おいでん祭は、豊田おいでんまつりとはまた違う雰囲気がありました。

○おいでん祭の「おいでん」て何?
中津川市のおいでん祭は「おいでんさい」と読みます。いらっしゃいという意味の方言「おいでんさい」と「祭」が掛かっています。中津川へおいでんさいという意味が込められたお祭りです。元々は「中津川夏まつり」という名前だったものが、もっとたくさんの人に参加してほしいという願い込めて、中津川おいでん祭という名前になったそうです。

○どんなお祭り?
毎年8月12日と13日の二日間に渡って行われています。一日目は中津川の河川敷での花火大会。これは前夜祭といった位置付けですが、約1500発の花火は見応え十分。中津川周辺には約5万人の人々が集まってとても賑やかになります。そしてお祭りに欠かせないのが屋台。約200店舗もの屋台が並び、花火大会をより盛り上げています。二日目は駅前通りで風流(ふりゅう)おどりとお神輿の運行が行われ、これが本祭り。大きな旗を背負い太鼓を鳴らす人と浴衣姿で舞い踊る人たち合わせて400人あまりが駅前通りを練り歩きます。辺りが暗くなり、祭りが始まる瞬間の静けさと始まった後の賑やかさは独特の風情を感じるものです。

○中津川おいでん祭の特徴
風流おどりは約300年前に雨乞いをした時の踊りを再現したもの。その踊り自体も味があるものですが、中でも特徴は3メートルもある旗を背負って太鼓を叩いていること。色とりどりの大きな旗は見上げるほどの大きさです。また太鼓の音はもちろん、鐘の音がカーンカーンと鳴り響き若干の切なさを感じる音色なのも特徴です。

中津川おいでん祭は祭りの賑やかさはもちろんですが、夏の終わり感じさせるような鐘の音が印象的なお祭りです。賑やかさだけではない、神聖な気持ちにさせてくれる音と掛け声。市民の「おいでんさい」という気持ちが伝わって来るような、どんな人でも温かく迎え入れてくれるような、そういう静かな熱気に満ちたお祭りです。

関連記事
ライタープロフィール

李内(りうち)さん/女性/年齢:30代/町田市在住/愛知県生まれ。夫と愛犬の3人暮らしのごくごく普通の主婦。仕事はサービス業。趣味は読書、料理、仕事。犬が大好きで愛犬と過ごす時間が何よりの幸せです。