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恵那市で大正時代にタイムスリップ「日本大正村」

2020/01/08

中津川に住んでいた当時、仕事が忙しく休日にどこかへ行くということがあまりなかった私。そんな私がどうしても行ってみたかった場所が日本大正村でした。小学生の頃に副教材として配られた社会科の資料集の中の、明治〜昭和初期の写真を見るのが大好きだった私は、一度そういうレトロな雰囲気を体感したいと思っていたのです。

中津川からは車で行くのが便利なのですが、当時は車を持っていなかったので電車で行くことに。1時間半ぐらいかかったでしょうか。無事に到着していざ日本大正村へ。ですがここで私は盛大な勘違いをしていたことに気づきます。行く前に誰にも聞かず、事前情報が全くないまま一人でただ日本大正村というテーマパークに遊びに行く気で明智駅に降り立った私。しかし!そんなテーマパークはどこにもありません。実は日本大正村は町全体に大正時代の雰囲気が残る、その街並み自体の名前だったのです。

その事実を来てから知った私は、少し不安になりました。テーマパークであれば入場なり入館なりをして中へ入れば、ある程度自動的に楽しむことができるもの。しかし自分で自由に町を散策するとなると、自分で楽しみを見つけなくてはいけません。そのことに不安を覚えたのです。しかし私は元来切り替えが早い性格なので、気を取り直して観光案内所へ向かいました。

そこでもらった地図を見ると、意外にも(失礼)見どころがたくさんありそうです。駅を出て正面の道を歩いた方向に建物などが集中しているようなので、そちらの方へ歩きます。歩いてみると普通の銀行なども大正ロマン的なレトロモダンの建物になっていて、雰囲気抜群。子供の頃に資料集で見たような景色が広がっていました。車が通れないような小さな路地にも大正時代の雰囲気があり、本当にタイムスリップしたような気分になります。特に良かったのは大正村役場。旧明智町役場が大正村役場と名前を変え資料館になっていて、外観も館内も私が大好きな雰囲気でした。休憩所になっているので、散策のひと休みにとても良かったです。

日本大正村へ行くときは決してテーマパークに行く気分で行くのではなく、散歩に行く気分で出かけてください。ゆったりとした気分で物思いにふけりながら町を歩けば、きっと癒されて素晴らしい休日が過ごせる思いますよ。

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ライタープロフィール

李内(りうち)さん/女性/年齢:30代/町田市在住/愛知県生まれ。夫と愛犬の3人暮らしのごくごく普通の主婦。仕事はサービス業。趣味は読書、料理、仕事。犬が大好きで愛犬と過ごす時間が何よりの幸せです。