福建省ってどんな所?
中国在住のLiccaさんが驚きの福建省を紹介します。

核サイロの形に似ていると誤解された土楼 福建省への旅〜vol.8

2011/02/18

永定県の下南渓村にある振福楼の入り口

永定県の下南渓村にある振福楼の入り口

振福楼の1階に展示されている写真で初渓土楼群というスポット。土楼の形が核サイロの形に似ている?!

振福楼の1階に展示されている写真で初渓土楼群というスポット。土楼の形が核サイロの形に似ている?!

バスから降りて振福楼まで少し歩くのですが、辺りは山と川と自然いっぱいに囲まれており、とても清々しかったです。振福楼は、1913年に建てられた3階建ての円形土楼で、今は1家族だけがここに住んでいるそうです。塀をくぐると、正面には大きく振福楼と書かれており、(ちなみに中国では右から読むように書かれています)、大きな門構えの前は広いスペースがあり、人も少なく(観光客は我々のツアーグループのみ)、ゆったりとした時間が流れています。

中にお邪魔すると、全ての土楼にある祖堂が祭られており、振福楼が他の土楼と違うな〜っと感じたことは、建物は古くても清潔さをかんじさせてくれるところで、キレイに掃除されていました。1階は永定県の土楼についての写真や説明が展示してあったのですが、すごいものを発見しました!

展示されている写真をカメラで撮ったものなので、綺麗に撮れてはいませんが、土楼の群がずら〜っと綺麗に立ち並んで続いており、後でガイドに聞いたところ、この写真は空中(ヘリコプター)からしか撮れないものなんだそうです。我々はここへは行かないそうで、残念。

ちなみに、ここは「初渓土楼群」というスポットで、次回は是非ヘリコプターに乗って空中から見てみたいものです。空中からと言えば、衛星写真から見たらこの土楼の形が核サイロの形に似ていることから、中国大陸に大規模な核基地があると誤解されたことがあるとか。もしそうだったとしたら恐ろしい話ですよね。

さて、振福楼を後にして、次で土楼の見学は最後。中国を代表する土楼「承啓楼」(チョンチーロウ)へ。承啓楼は、1709年に建てられたもので、永定県高陂鎮高頭村の高北土楼群にあり、別名「土楼の王」とも呼ばれています。また、1986年には、中国の切手に承啓楼が掲載されて、この切手が日本では、年度最高切手に選ばれたそうなので、もしかしたら目にされたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
つづく。

永定客家土楼民俗文化村情報
住所:福建省永定県湖坑鎮洪坑村
永定客家土楼公式ウェブサイト:http://www.hakkatulou.com/

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」