福建省ってどんな所?
中国在住のLiccaさんが驚きの福建省を紹介します。

中国大陸!福建省にしか存在しない客家土楼 福建省への旅〜vol.5

2011/02/06

泊まった3つ星ホテル「客家土楼酒店」

泊まった3つ星ホテル「客家土楼酒店」

福建省の旅2日目。
朝8時、ホテル内にあるレストランで中国の朝食の定番であるお粥と肉まんを食べる。今日のスケジュールは1日中土楼の見学で、福建省には何と、約2万棟もの土楼があるというから驚く。しかも、こんなに広い中国大陸の中で土楼が存在するのは福建省だけであり、福建の土楼として登録されているのはこのうちの約3千棟なんだとか。当然だがこれらを全部見て周ることは1日ではできない。

まず向かった先は、洪坑村にある、明清時代に建てられたという大小の土楼(円形の土楼を円楼と呼び、長方形・四角形の土楼を方楼と呼ぶ)が約40以上あるという「永定客家土楼民俗文化村」へ。ここは観光地化されているせいか、看板が所々に出ていてキレイに整備されていたが、ここに存在するほとんどの土楼では今でも人々が生活しており、そこへ、ズカズカとたくさんの観光客が入って行き、やたらに写真を撮りまくり、ジロジロと人の生活の場を見ている姿は不思議な光景でもある。

そんなことをされたら、きっと私だったら腹を立てて、塩を振りまくであろう。自分の家の台所、部屋、トイレまで隅々まで見られているのである。でも、そんな観光客をお構いなしにご飯を作っていたり、子供達は机に向かって勉強していたり、老人は椅子に座ってボ〜っと土産品を売っていたり、そう迷惑そうでもない。

洪抗村で最も名高い土楼が「振成楼(ジェンチョンロウ)」。
この土楼は約100年前に建てられたものであり、4階建ての2重円の円楼で、全体的に8等分(八卦)に分かれており、8箇所に階段と井戸があることから「八卦楼」とも呼ばれています。

1等分(1卦)には6つ部屋があり、振成楼にある部屋は全部で何と、約220部屋。ここでは宿泊することもできるようで、ひょこっと出てきたおっちゃんに1泊いくらか尋ねると、「30元」(約400円)と、かなり安いのに驚く。しかし、部屋にはベットがあるだけで、シャワーとトイレは共同で、本当に寝るだけの部屋。

次の「福裕楼(フーユーロウ)」へ向かう途中のこと、大きな木の下にボ〜っと座っているおいじいさんを発見!なぜかそのおじいさんに惹かれしまい「一緒に写真を撮って下さい」とお願いすると、突然カメラに向かってピースサインをするお茶目なおじいさん。 このおじいさん、実は…
つづく。

永定客家土楼民俗文化村情報
住所:福建省永定県湖坑鎮洪坑村
永定客家土楼公式ウェブサイト:http://www.hakkatulou.com/

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」