福建省ってどんな所?
中国在住のLiccaさんが驚きの福建省を紹介します。

この大物になりすまして約4億詐取?! 福建省への旅〜vol.2

2011/02/08

ツアー1日目。
広州を朝の7時に出発し、まずは約266キロ先の「梅県」へ向かう。途中トイレ休憩をとりながら、ランチは高速のパーキングで15元(約190円)と、ここでは割高のランチセット(ご飯+おかず3品選べる+ワカメスープ付)を食べたがあまりおいしいものではなかった。寄り道をしながら、バスで約5時間といったところであろうか、「葉剣英記念館」に着いた。

相変わらず旅の行き先の予習をしない私には、当然ながら葉剣英がどんな人なのか全く知らない。ここで1時間の自由行動だと言うので、せっかくなので記念館に入ってみた。葉剣英の銅像の下に、1897〜1986と書いてある。っということは、私が生まれた頃はまだまだ生きていて、単純に計算して24年前に89歳でこの世を去ったことになる。

で、この人は一体誰?かと言いますと、どうやら、梅県(ここは広東省最大の客家の街なんだそうです)生まれの、中華人民共和国の軍人であり、政治家だったお方。たったそれだけの肩書きではこんな立派な記念館はできるわけはなく、

さらに詳しく見ていくと、中国人民解放軍の創立者の一人で、中華人民共和国元師とも書かれており、国民革命軍第二師団長、(後に第四軍参謀長)、中国共産党中央政治局委員、中国共産党中央軍事委員会副主席、中国共産党中央委員会副主席、全国人民代表大会常務委員会委員長、中国共産党中央政治局常務委員、中華人民共和国中央軍事委員会副主席などを歴任していたという。(この4行を書くだけで手が疲れてしまった)

簡単に言えば、中華人民共和国の建国者である毛沢東を支持してお国のために大活躍した大物! 中華人民共和国建国後は、広東省党委員会書記、広東省人民政府主席兼広州市長、中南軍政委員会副主席なども務め、華南地域における勢力を確立し、実は、まだまだたくさん肩書きがあるのですが、こんだけあれば記念館の一つや二つあってもおかしくはありませんよね。

それはそうと、数年前に日本では、この「葉剣英」になりすまして、詐欺を犯した人が逮捕されたという事件があったそうです。その金額約4億!それだけの金額が手に入ったってことは、葉剣英は偉大な人物だったんでしょうね。また一つ勉強になりました。

葉剣英記念館情報
住所:広東省梅県雁洋鎮虎形村
ウェブサイト(中国語のみ)http://yjy.chinaspirit.net.cn/

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」