福建省ってどんな所?
中国在住のLiccaさんが驚きの福建省を紹介します。

ナイフで大儲けをした一族が建てた土楼 福建省への旅〜vol.6

2011/02/15

「福裕楼」のお向かい、福裕楼一帯が見渡せるスポット

「福裕楼」のお向かい、福裕楼一帯が見渡せるスポット

大きな木の下でただボ〜っと座っているおじいさんの正体とは?ここに来るたくさんの観光客の方と一緒に写真を撮るのが日課なんだそうで、その写真を見せてもらったところ、その数ざっと500枚以上はあったであろうか。中国人、韓国人らしき人などアジア人だけではなく、アメリカ人やヨーロッパ人などここへ来るたくさんの外国人の観光客と2ショットでピースをして写っていた。とは言っても、おじいさんはデジカメなぞ持っているはずがなく、

そこへ、
「ここに今撮った写真を送って!」っと、そのおじいさんから渡された名刺らしきものには、「林恒盛」というおじいさんの名前とTO.CHINAからはじまる住所が振成楼をバックに書かれていた。

まっ!ずうずうしい!

ですが、みなさんご丁寧に写真を現像して送ってくれているようで、これを機に?!私も送ってみるつもりです。もしこのおじさんに会われた方、そこにピンク色のキャップをかぶった長い髪の女とピースサインで写っている写真があれば、それ私です。

さて、「福裕楼」のお向かい、福裕楼一帯が見渡せるスポットへ。ここ永定県周辺は、古くから煙草の栽培が大変盛んな場所であるそうで、煙草の葉っぱを刈り取る日昇印のナイフを売り出して大儲けをした鍛冶師(かじし:刃物や金槌などの装備品を作る職人)であった林家一族が、1880年にこの福裕楼を建てたと言われています。

この福裕楼の特徴は、とにかく大きいことで、総面積約七千平方メートルを誇る大きさ。また、四方向どの位置から見ても屋根の形がまるで羽(五つ)を広げている中国の伝説の鳥である鳳凰(ほうおう)のように見えることから、「五鳳楼」とも呼ばれています。

遠くから見る福裕楼の美しさに吸い込まれながら、福裕楼前に到着。入り口には、英語でサービス内容が書かれており、中でも、「Candlelight dinner」(キャンドルライトディナー)は、個人的にちょっとどんなのか気になるところ。
つづく。

永定客家土楼民俗文化村情報
住所:福建省永定県湖坑鎮洪坑村
永定客家土楼公式ウェブサイト:http://www.hakkatulou.com/

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ライタープロフィール

Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」