- 福建省ってどんな所?
- 中国在住のLiccaさんが驚きの福建省を紹介します。
よそ者が造った巨大な土楼 福建省への旅〜vol.4
2011/02/11
三階建ての造りになっている栄昌楼
外から見た「栄昌楼」
上を見上げると屋根瓦がドーナツのような円形を描いている(写真では円形には見えませんが・・・)
一階には以前ここで暮らしていた人達の生活用品が展示されている。(ベットとディスク)
栄昌楼の3階から撮ったもの
ここで有名だと言う「牛筋丸」(ビーフボール)
モチモチした歯ごたえの餃子
この丸い建物こそが「客家土楼(はっかどろう)」である。(注:長方形の土楼もあります)そもそも客家とは、一言で説明するなら「よそ者」という意味で、黄河流域(古代からの中華文明の中心地で「中原」とも呼ばれ、戦乱が頻繁に起こっていた)に住んでいた漢民族が戦争から逃れるために南方へと移動しそこに定住するようになった。ですが、すでにここに住んでいる原住民から見ればよそ者であるため「客家」と呼ばれるようになったそうです。
客家と呼ばれる漢民族と原住民との折り合いは決して良いものではなく、山間部に住むことを余儀なくされるが、そこで客家の人々は、独自の風習や文化を頑なに守り抜き、彼らが話す言葉は客家語として伝えられています。
その客家の人々が土を固めて造った独特な巨大な家が「土楼」であり、「福建の土楼」として世界遺産に認定されたのですが、土楼は外からの攻撃を防ぐためにこのようながっちりとした形で造られており、土楼の最上階は、敵を防御するためにわざと空間になっていて、中では一族がまとまって生活しています。
さっそく「栄昌楼」の中に入ってみると、三階建ての造りになっており、一階には以前ここで暮らしていた人達の生活用品が展示されていて、上を見上げると屋根瓦がドーナツのような円形を描いている。それにしてもよくもまあ〜こんなものを造りあげたものだと感心せずにはいられません。2階に上がってみると、たくさんの小部屋があり、現在は、ほんの数人の村人が住んでいるようで、昔は、たくさんの客家一族がここで賑わって暮らしていたことが目に浮かんでくるようです。
中川古村落の見学が終わった頃、いつの間にか日が暮れていた。その後、我々ご一行は、今晩泊まる3つ星ホテル「客家土楼酒店」(酒店はホテルという意味)で夕食を食べ、チェックインをし、ホテル近辺を散策してみたが、これといって何もない。
ここで有名な食べ物だと言う「牛筋丸」(ビーフボール)とモチモチした歯ごたえの餃子を屋台で食べたのだが、ビーフボールは硬くて牛肉の味が全くせず、おせじにも美味しいとは言えない。
しかし、手作りの餃子は見かけどおりとっても美味しかったです。こうして1日目の旅は終わったのだが、バスの中のクーラーが利きすぎていたせいか、風邪を引いてしまった。
2日目につづく。
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Liccaさん/女性/年齢:30代/現在は中国在住/ワーキングホリデーで渡豪。価値観のないオーストラリアの魅力にとりつかれ、その2年後永住権取得。職場で出合ったオーストラリア人男性と結婚し、仕事・家庭・酒飲みに全力投球!いろんな事に挑戦することが好きな好奇心旺盛な三十代女性です。好きな言葉:「出合いのよろこび」